(国内盤・ダブルジャケット=2枚組)

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ長調

ラロ:スペイン交響曲ニ短調

サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調

チョン・キョンファ(ヴァイオリン)

シャルル・デュトワ 指揮

モントリオール交響楽団

ローレンス・フォスター 指揮※

ロンドン交響楽団

(1981,1980,1975,LONDON)

 

 

サン=サーンスのみアナログ録音(1975年)。珍しいダブルジャケット。購入したのは先週、新星堂のラ・フォル・ジュルネ特設会場にて。

 

CHUDENMG-3605は元気があって良いのだが、クラシックの場合は、もうちょいと柔らかな音色で愉しみたいと思ってしまう。

 

そこで、僕の中1の時(1983年)からの“リファレンス”、Technics EPC-270Cに戻して聴く。

 

 

これがいい。

 

ヴァイオリンが耳障りにならなくて、コンサートホールで聴いているような柔らかさを纏う。耳慣れた音になり、安心したことも手伝って、とても心地よく聴ける。

 

このかつての松下電器産業の普及機は、まさに「普及」機と言うに相応しい価値を有する。我々の食生活における白米みたいなものだ。

 

ヴァイオリン界の百恵ちゃんこと、チョン・キョンファの演奏も、デュトワの指揮も、モントリオールのアンサンブルも、デッカの録音も、すべてが最高なレコードである。