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上の記事で書いた本屋さんは、9月末になくなってしまった。その区では「最後の本屋」だった(いまは当区内に本屋が一軒もない)。
いま、本を買うのに、別の駅にある地元チェーン店を利用している。その本屋もなくなったらどうなるのだろう。
令和6年11月27日、こんな時代にもかかわらず、文芸雑誌が創刊した。
書店で見て、即購入した。小学館が出した『GOAT』である。510ページあって、値段は510円である。価格破壊だ。
不定期刊のようで、「次は5月」との予告ページがあった。
小説家が短歌会を催す企画が面白かった。僕の好きな高瀬隼子も参加している。
別の雑誌で、綿矢りさがこっくりさんをやる企画があって、それもめちゃめちゃ面白かったが。
まだ、小説は読み始めたばかり。島本理生の短編は、高校で合唱部に入った我が次男に読んでほしい。
書評も良さそうだ。
今日(11月29日)の読売新聞の「編集手帳」に、この雑誌の創刊について、取り上げられていた。編集委員氏の意見にまったく同感である。
奇しくも同じ日の新聞の一面に、オーストラリアで16歳未満のSNSの使用を禁止する法案が通った、と出ていた。
時代は動いていくのだろうか。ひそかに期待してしまう。