渡辺貞夫/カリフォルニア・シャワー

(1978,Flying Disk)

 

 

トーレンスのエントリーモデル、TD158が、我が家での地位を確立し始めている。フルオートで手軽だし、音も良いしで、最近はレコードばっかり掛けているのである。

 

 

クラシック(特にフランスものなどの響きが重視される音楽)については、もちろん相性抜群なわけであるが、いろいろ聞いてみた結果、フュージョンも良いことがわかった。

 

一方、カウント・ベイシーなどの古い録音のビッグバンドは、あまり良さが伝わってこなかった。うっすらとリバーブかかかったような録音の盤をかけると、実力が発揮されるようである。だから響きすぎる80年代の録音よりも、70年代のレコードの方がマッチする。

 

渡辺貞夫の『カリフォルニア・シャワー』は、発売時、きっと大きく売れたんだと思う。どこに行っても中古盤が安く出ている。僕が持っているのは、レンタル落ちのものらしく、ジャケットに整理番号のシールが貼ってある。昔、どこかのリサイクルショップで10円だった。

 

タイトル曲はあんまり面白くないが、2曲目以降、デイヴ・グルーシンの曲は、僕の大好物である。だいたい、「最も好きなレーベルは?」と聞かれたら「GRP」って答えるようにしているほど、僕はグルーシンが大好きなのだ。

 

ハーヴィー・メイソンのドラミング。あの時代特有のパタパタしたスネアのドライ感が、すごく出ている。以前、こんなに爽やかに当ドラムを再生したレコードプレーヤーはなかった。

 

トーレンスのプレーヤーの何が秘訣なんだろうと考えると、素人としては、次の2点が想起される。

 

1.フローティング構造がサスティーンを生かす

2.テーブルマットがトラッカビリティーをアシスト

 

まあ、勝手な思い込みに過ぎないのであるが、思うに、「Technics」さんは、あの柔らかいラバーのマットがイケナイんじゃないかなあ…。

 

「ビクター」さんは、硬めのマットだったから、あんなに透明感のある音が出たんじゃないかなあ…。

 

…などと。

 

同じアンプ、同じスピーカー、同じカートリッジで聴き比べても、プレーヤーで全然違うのが、面白いところ。

 

僕は、次にカートリッジを変えてみたいと思う。このTD158にはカートリッジ交換の制約があるので、付けたい機種は、もう決まっている。オルトフォンのオメガである。これくらいの軽さでないと、アームのウェイトの調整ができない本機では交換が難しい。

 

(取説には、自重3〜10gのカートリッジなら適合するとは書いてある)

 

で、またカセットテープの「ダビング」した。

 

「ダビング」

 

…実に懐かしい単語だ。(既に死語)