R. シュトラウス:

交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》作品30

交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》作品28

交響詩《ドン・ファン》作品20

 

サー・ゲオルグ・ショルティ 指揮

シカゴ交響楽団

(1975, 1973,ロンドン)

 

 

ロンドン・ベスト100のレコード盤。中古屋にあったら絶対に買ってしまうであろうレコードのトップ3は、僕の場合、1位:カラヤン、2位:デュトワ、3位:ショルティである。

 

というわけで、あまり考えもせず、今回も買ってきた。

 

加えて、ロンドン・レーベルは音が良い。私好みである。それで、空色やユニオンジャック色の背表紙が目に入ると、無条件にカゴに入れてしまう、という悪い癖が身についてしまった。

 

リヒャルトの音楽は、あまり好きではない。難しいからだ。チャイコフスキーみたいな甘い歌謡曲調のメロディーなんて全然出てこない。

 

しかし、僕の知っているホルン吹きのほぼ100%はリヒャルト・マニアである。楽器別で好きな曲ランキングをやったら面白いかもしれない。ちなみに、ホルン吹きにはマーラー・マニアも多い。

 

太鼓叩きの1位は何だろうか。真剣にアンケートに答えたら、ヨハンの方のシュトラウスとか、ガーシュウィンとか、リムスキー=コルサコフとかが上位に入りそう。

 

ショルティ&シカゴ響のレコードは、録音芸術の至芸に満ち溢れている、と思う。(だから買ってしまうのだ)

 

小澤&ボストン響では寝てしまう同曲でも、このレコードでは、オーケストラの機能性をまざまざと見せつけられ、ぼーっとは聴いていられないような感覚にさせられちまう。

 

まんまとショルティ先生に急き立てられてしまっているのである。

 

これはいいことなのだろうか。(おそらく良いことなんではないかと思うのだけれども…)