ヨハン・シュターミッツ

カール・シュターミッツ:

クラリネット協奏曲集

 

ザビーネ・マイヤー(Cl.)

アイオナ・ブラウン 指揮

アカデミー室内管弦楽団

(1993,EMI)

 

 

知らない作曲者のクラリネット協奏曲。ザビーネ・マイヤーのクラリネットということで購入してみた。

 

カールはモーツァルトより10歳年上。ヨハンもレオポルト・モーツァルトよりもちょっと年上だ。

 

ヨハン・ヴェンツェル・シュターミッツ(Johann Wenzel Stamitz), 1717年6月30日受洗 - 1757年3月27日)は、ボヘミア出身の作曲家・ヴァイオリニスト。

 

カール・シュターミッツ(Carl Stamitz, 1745年5月7日 - 1801年11月9日)はドイツのチェコ系作曲家。マンハイム楽派第2期の傑出した作曲家である。シュターミッツ一族の作品は、チェコ系のレコード会社から録音が出されるようになり、このためにチェコ語による綴りKarel Stamic(カレル・スタミツ)も定着しつつある。 マンハイムに生まれ、父ヨハン(マンハイム楽派の開祖)から音楽教育を受ける。1762年からマンハイム宮廷楽団で演奏し、1770年からパリでヴァイオリニストとして活躍した。後年はヨーロッパ各地を転々としており、プラハやロンドンにも暮らしている。交響曲と協奏曲をそれぞれ50曲以上のこしており、おびただしい数の室内楽もある。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 

カールのクラリネット協奏曲第11番は、だいぶモーツァルト的だと思った。3番はちょっと違う気がする。いずれにしても、ヨハンの曲も含めて全曲とも素晴らしい楽曲たち。

 

マイヤーの所属レーベルということで、このCDはEMIからの出版だが、アカデミー室内管は、EMIとの相性が最も良いと個人的には思っている。フィリップスもデッカ(argo)もあるが、EMI盤は音像が少し遠めで、響きも豊か。室内楽らしい見通しの良さが表れていて、「生」で聴く感覚に最も近いと思う。

 

ここで指揮を執るアイオナ・ブラウンは、アカデミー室内管のヴァイオリン奏者を1966年から務め、後年は芸術監督にも就任した。僕の所有する1972年録音のヴォーン・ウィリアムズ《あげひばり》でも、ヴァイオリン・ソロを弾いていた。

 

 

1980年に同団を退き、アメリカ各地の室内楽団で活躍…のようにウィキペディアに書いてあるが、それが本当なら、この1993年の録音時には、わざわざ客演として迎えられたということになる(生地はイングランドである)。

 

残念ながら2004年に没したとのことであるが、先年、日本でも「没後15周年」盤が出ていたところから推察するに、名実ともに優れたヴァイオリン奏者&指揮者だったに違いない。

 

マイヤーについては、相変わらず凄い演奏の一言。音が綺麗。表情が綺麗。ジャケットのかんばせもお綺麗だ。