NHK-FM「音楽の泉」の聞き逃し配信、1月20日放送分を聴く。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。この番組は、奥田佳道さんの楽曲解説が勉強になるのと、奥田さんがなかなかマニアックな演奏者を選択してくることがあるので、余裕がある時間帯に聴いている。

 

 

今回は、新しめの録音が聴けて嬉しい。最近は新譜をほとんど買っていないので、最新の録音音質に興味があるし、もし、良い演奏だったら、後にCDで入手することもできる。

 

ジャニーヌ・ヤンセンのヴァイオリンで、ヤンセンと同世代のダニエル・ハーディング指揮によるマーラー室内管弦楽団の演奏。

 

デッカのヤンセン、グラモフォンのバティアシュヴィリ、ペンタトーンのフィッシャー…と、美人ヴァイオリニスト百花繚乱の時代、フィッシャーがデッカに移籍して、ヤンセンと「客の取り合い」になったとかならなかったとか。

 

さて、僕は今日の番組を聴いて、チャイコの冒頭に出てくるオーボエ(ラー・ファ・ミ・レー・ファ・ラ・レー)がとても美しくて、一気に惹きこまれたのである。終楽章にも、オーボエの短いソロが2回出てくるが、そこも良かった。

 

ヴァイオリン協奏曲を聴いて、オーボエに感動するなんて、邪道極まりないのだけれど、弦も管も演奏したことのない素人の鑑賞ということと、妻と次男がアマチュアのオーボエ吹きだということで、許してもらいたい。

 

因みに私が吹けるのはオーボラだけである。

 

2008年の録音というから、おそらくこの時期のマーラー室内管弦楽団の首席オーボエは、吉井瑞穂さんだと思う。クラウディオ・アバドが気に入り、ルツェルン祝祭管弦楽団にも所属していた吉井氏。いまは帰国して、我が神奈川県鎌倉市にお住まいという。(いつか音楽会に行きたい)

 

吉井瑞穂さん

 

 

ま、誰であっても、この曲で聴かれるオーボエの演奏は素晴らしかった。

 

オーボエと打楽器しか語らないクラシックのレビュー。

 

ま、いっか。