NHK-FM「ベストオブクラシック」

ラフマニノフ生誕150年に寄せて(2)
初回放送日: 2023年12月12日

 

【曲目】

 ピアノ協奏曲第3番

 交響曲第3番
【演奏】

 ダリア・パルホメンコ(ピアノ)

 ジュリアン・サレムクール指揮

 ルーマニア国立放送管弦楽団

【収録】

 2022年4月8日

 ミハイル・ホラ・コンサートホール

  (ルーマニア ブカレスト)

【パーソナリティー】

 田中奈緒子

 

 

ダリア・パルホメンコ(ピアノ)

 

 

ラフマニノフは生誕150周年だそうである。ピアノ協奏曲は第2番が非常に有名で、私も実演に接したのは2番だけ。

 

「らじる★らじる」の聞き逃し配信は、その昔、FM放送を常に聞き流していた頃と同じような感覚で、たまに良さげな演目があると聴いている(主にオケなのであるが)。ただし、音質があまり良くないのが難点。

 

ラフマニノフのピアノ協奏曲の第3番は、レコードはあるけれどCDを持ってないし、ちょっといい演奏だったらエア・チェックしようと思って聴き出した。

 

短い序奏の後に現れるピアノの第1主題は、「魔法使い」的なメロディー(レーファーミレド#レミーレ)で、僕を惹きつける。「あっ、この曲ぜったい良い曲だ」と瞬時に判断できる音楽が、この世には存在する。この曲もその類いだと思う。

 

すぐに、カセットテープに記録しておくことを決めた。幸い、先月、職場の先輩に使用済みのカセットテープを400本近くいただいたので、空テープのストックを気にしなくても良くなった。素直に嬉しい。

 

最後まで聴くと、ルーマニア出身のピアニストのコンサートとあって、ブカレスト(ルーマニア)の聴衆が日本人以上の「フライング・ブラボー」で演奏者を讃えていた。

 

録音芸術は「時」も越えるが、空間を跳躍することもできる。タイムマシーンと、どこでもドアなのである。