8月31日、大型楽器店が主催する歴史あるジャズ・バンドのコンテストに出かけた。
どの大学のバンドも素晴らしかった。そして、いろんな刺激をいただいて帰ってきた。
コンテスト形式だから演奏後に審査員からの講評(寸評)が入る。慣れていない私は、ついつい「イカ天」とか「仮装大賞」とかを想起してしまう。吹奏楽コンクールでもこういうのがあったらウケるかもしれんな、と考えたり。
ビッグネームばかりが並ぶ。
岩瀬立飛さんだ! と感動していたのは内緒。ジャズ・ドラムのDVDを昔、死ぬほど観ていた記憶が甦る。
エリック・ミヤシロ氏の寸評の中に「お客様を安心させてはいけない」みたいなコメントがあって、僕の胸に深く刻まれた。緊張感とか、この先どうなるんだろうという不安感とか、とにかく聴き手を「安住」させたらイケナイよね、というようなお話だった(と解釈した)。
「愉しむ」ための努力、しかも「目一杯」の努力。
今回の演奏者の皆さんから感じたのは、そういうことだ。僕自身は、そういうストイックさを、いったい何処に置いてきてしまったのだろう。
反省をしてしまう。
オーディオ装置での音楽鑑賞も愉しいが、やはり、いろいろな場所に足を運ばなければならない。外界は刺激に満ちている。