ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調
アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
小沢征爾 指揮
パリ管弦楽団
(1970,セラフィム)
スコアの細かいところもしっかりと聞かせてくれるような演奏である。勢いやエネルギー感が高く、音色も澄んでいる。加えて、リズムが巧妙だ。
音がいいなあ、というのが最初の感想で、次に「うわっ、早! 凄!」っとなる。
ラヴェルの両手は、第2楽章が特に綺麗。美しさ重視の構築法で、デュトワ&ロジェ盤よりも私的に「好み」であることが分かった。
デュトワ盤では、モントリオール交響楽団の奏法と音色が、だいぶアメリカ化しているように聞こえるが、パリ管は、どこまでいっても(どこまでも)パリっ子のそれである…なんて勝手に解釈。
EMIの録音は遠近感があって昔から好きである。この録音でも、打楽器や管楽器の距離感が適度で、臨場感があって心地が良い。ラヴェルの第2楽章のフルートのなんて美しいことか…。
(新星堂 上大岡店 公式Twitterより)
上大岡の京急百貨店にある、首都圏の老舗レコード屋「新星堂」に、中古レコード・コーナーがお目見えしたのは、新型コロナが始まったころだった。
そして、今日、久しぶりに行ったら、ジャズやクラシックのCD売り場を縮小した代わりに、レコード売場の面積がちょっとだけ広くなったように感じた。
玉石混交の品揃えの中で、今日の収穫はまあまあ良い方だった。このワイセンベルク&小沢盤も、救出した数枚の中の1枚。これからも、何度もターンテーブルに載せることになりそうだ。