今年の文化の日の朝は、‟空襲警報”で始まった。文化と平和への希求を願う、この祝日を狙っての仕業なのかもしれない。

 

さて、自分周りの最近の「文化的」な話題は、「PCオーディオ」の構築と、CDの大量処分であろうか。夏休みにDVDプレーヤーを買ってCDを再生していたのも束の間、Let's noteをもう一台追加したくなって、思案していた時に、どうせならとPCオーディオ化を思いついた。

 

結論的には、思いつきのわりにはうまくいった。

 

 

例えば、SSDがぶっ壊れて困っちゃった!…なんて状況にならないかぎり、この方式で音楽を聴くことを続けることになろう。

 

もちろん、アナログ(レコードとカセットテープ)はそのまま並行して使い続ける。むしろ、最近、レコードプレーヤーとカセットデッキの稼働率が高くなっていて、自分でも興味深い。ちゃんと音楽を聴きたいときは、おのずとレコードを引っ張り出してきているような気がする。

 

それにしても、PCオーディオはメリットばかりであった。そのメリットとは、

 

①音楽へのアクセスが早い。(利便性)

②CD格納のスペースが不要。(省スペース)

③レアなCDソフトを高価で売却。(経済性)

④音が良い!(高音質)

 

①~③は、幾年も前から想定していたことだが、③には助けられた。ソフト売却代を、そのまま外部USB-DACの購入費用に充てることができた。ほんの数枚のCDだけで。

 

実はもっとも意外だったのが、④だ。

 

雑誌やネット記事、どこを見ても「PCオーディオ」は音が良くない。CDプレーヤーの方が勝ち、という文言が出てくる。だから、躊躇っていたところがあるのだ。

 

 

たしかに、PCにリッピングし、DACを繋げ、最初に音を出した時にはがっかりした。「これは使えないな」と思った。

 

しかし研究後、「WASAPI排他」モードにしなくてはいけないと知って、設定を変えたら聞き違えるように高音質になった。DVDプレーヤーの音なんか、ゴミみたいになった。

 

 

僕にはハイレゾはいらないし、アップコンバートの希望も不要だ。CDと同じ44.1kHzのサンプリングでぜんぜん大丈夫。

 

困ったことは、中古レコードを買うペースが以前より上がったことであろうか。なぜか、CD(PCオーディオ)は気軽に聴くもの、レコードは本気で聴くもの、という分別が、自分の中で出来上がってしまったようだ。

 

 

SSDが壊れてショックを受けたら、僕の気持ちは変わるかもしれない。その時には、またCDを買い戻せばいいか、と気軽な気分で楽しんでいる。

 

デュトワの「ハルサイ」は最高だ!