以前の記事(2016年):
ウクライナのキエフを「キーウ」と呼ぼうとする動きがあるのだそうだ。たしかに、東京のことを「トンジン」って呼ばされていたら、面白くないかも。
でも、《展覧会の絵》の終曲は、やっぱり「キエフの大門」がしっくりくると思う。
僕の Technics SL-Q303 は、ちょっと使わないうちに、リピート・ボタンが渋くなっていた。もっぱら、昨年は rega Planar 1 を使っていたから。
中身を開けて、治してみよう。
①ゴムシートを外す。
②プラッターを外す。
③樹脂の基盤カバーを外す。
④アースのネジ止めを外す。(2つ重なっている)
⑤基板からコネクターを引き抜く(2か所)
⑥底部の脚を4つ外す。
(ボディーを浮かせて作業する)
上部のダイキャストのカバーが外れる。リピート・ボタンの動きが渋かったのは、ロッドの付け根に付いたグリスの固着が原因であった。CRC556を塗布したティッシュで丁寧に拭ったら、治った。
その他の部分も、グリス固着が目だったので、メンテしておいた。
トランスの僅かなうなりは、ネジを増し締めすることで、収まった。
この機種はフルオート機だが、スピンドルモーターの動力を利用してアームを動作させている。ベルトを使っていないから、メンテナンス・フリーに近い。いったいどういう仕組みになっているのか。
しかし、一度取り外したら、組み直せそうになかったので、今回は分解するのをやめた。いや、今後もやめておこう。どんな時も、好奇心に歯止めは必要なのだ。
たったこれだけのダイレクトドライブのモーター部と基板。41年前の製品だが、ちゃんと動き続けていることに感動する。
ホコリを取り、底板も入念にクリーニングする。
はい、ちゃんと動いております。
重々しいターンテーブルもカッコいいとは思うが、1980年代のテクニクスのスタイリッシュなプレーヤーが、私は好きなのである。
中学生の時、カタログを眺めてため息をついていた、そんな憧れのマシーンは、どんな高級機よりも胸をときめかせてくれる。