DJヘッドホン Technics EAH-DJ1200
大晦日にパナソニックの炊飯器を買った…という元日の記事は、実は、単なる前振りに過ぎなかった。
購入してすぐに帰宅すればよかったものの、「いつものルーティン」でオーディオ・コーナーに。
Technics SB-G90M2
昨秋、Technics SB-G90がMK2化したというので、カタログをもらうつもりで、Technicsコーナーをうろうろしていると、オッターヴァの展示の場所に、DJヘッドホン EAH-DJ1200が置いてあるのが目に入った。いや、入ってしまった。
いつもなら、「DJヘッドホンなんて関心ないね」ってな具合に素通りするのであるが、なんだか、今回は引き付けられたんだなあ…。
試聴できるようになっていたので、スマホを繋いで聴いてみたら、なんと、なかなか素晴らしい音で鳴り出した。たしかに低音の量は多いのだが、それが中高音に悪さを働くことなく、自然に聞こえてくる。そして、ハイハットの高音が、シャッキリと解像度高く再生される。
カタログを手に取る。
えっ!?
価格を見て目を疑った。
メーカー希望小売価格: 9,900円!
発売時は、たしか2万円弱だったはずでは…。
帰宅して調べてみる。
オトナたる僕は、即買いなどせずに、熱冷ましのために、一呼吸置いたのである。(えらいなーオレって)
で、某価格サイト。
16,000円が最安値だった。
次に、パナソニック株式会社のWeb商品カタログを見る。
メーカー希望小売価格: 19,800円!
何が何だかわからなくなった。それなら、Technicsの専用ページには価格改定の記載があるだろうか。
あった! やっぱり、9,900円に改定されている。
ただ、「改定」などという文言はない。Technicsってホント、商売が下手のような…。ホントに大阪の商人なんだろうか…。
どのような経緯かは分からないが、とにかく唯一無二のDJヘッドホンの現行品が、発売時の半額に改定されていた。発売から3年が経って、「値引き率が高くなった」のなら、分かるのだが、メーカー希望小売価格が半値になるとは…。
あの音質で、我がTechncs、そして値段は1万円を切っているのである。私としては、「買わない」選択などなかった。
…ということで、元日早々、ヨドバシカメラ横浜店へ足を延ばし、めでたくTechnics EAH-DJ1200を9,900円にて購入し、ウキウキして帰ってきた。12月にSONYのヘッドホンを2つも買ったばかりなのに…。
アマゾンでは、13,000円台。これが、近所のナショナル・ショップで買えば、9,900円なのである! いま調べたら、Technics製品はネットでは販売せず、特約店でしか売らないらしい。全国の「パナソニックのお店」は、当然、特約店の筆頭だろう。
素晴らしい!
全国のDJの皆さん、本品はけっしてアマゾンで買わずに、近所のおばあちゃんが店番している「ナショナル・パナソニックのお店」で買いましょう! もしかしたら、1割引きしてくれるかもしれないし、「お兄ちゃん、ちょっと休んでいきなよ」って引き止められて、パナソニックのコーヒー・メーカーで入れた美味しいコーヒーをご馳走してくれるかもしれない。
もしかして、これってネット販売に対するパナソニックの反逆? ナショナル・パナソニックのお店とは「共存共栄である」と宣った松下幸之助翁の姿が思い出される。
ちょっと、鳥肌、である。