調べたら、Technics SB-M300は平成6年12月の発売とあった。平成最後の月を迎えようとしている今日、敢えてこれを「往年の平成の名機」と呼ばせていただこうと思う。
しかし、この名スピーカーのポテンシャルを最大限に生かす方法は、まだまだたくさんあると思われる。もちろん、すぐに試せる方策となると限定的であるのは仕方がない。
(1)インシュレーターの変更
(2)スピーカーケーブルの変更
(3)スピーカースタンドの導入設置
インシュレーターは、オーディオテクニカ製の真鍮とブチルボムのハイブリッド製を3点支持で使用。その下は無垢の木机である。スピーカーケーブルは、高音を綺麗に響かせる方向性を期して、inakustik(インアクースティック)の細めのものをチョイスしてある。スピーカースタンドは、現況では導入不可能である。いずれは剛性の高いタオック等のスタンドに置いてチューニングしてみたいものである(妄想)。
さて、プリメインアンプが超旧式のTechnics SU-V6Xであるのは、率直にいって「難点」であるのは疑いない。40年近く前の旧製品が、どれほど本来の性能を発揮しているかは、非常に疑わしいものである。スピーカーならともかく、アンプならなおさら電気的な故化による音質劣化が顕著だろう。
そもそもSU-V6Xは高級機ではなく普及価格品である。しかし、使用中のSU-V6Xについては、僕はけっこう気に入っているのである。なぜか。それは、音が「濃い」からである。フォノ・イコライザーもシャッキリとしたエッジの利いたサウンドを作り出すし、LINE入力でも低音が豊富だ。
反面、クラシックのソースでのホールのエコー感などは弱くなり、ほとんど日本の公民館で聴いているようなデッドな音場に改変される。太鼓類が「ドーン」と響かずに「ドッ」となるイメージだ。違う喩えでいうと、朝日新聞の「天声人語」の全文を読むのではなく、6つの段落の要点をそれぞれ一行で読まされている感じ、つまり、究極の「要約文」を味わう雰囲気なのだ。
SB-M300は、実はもっと解像度の高いアンプで聴いた方がいいんじゃないか。そんな疑念が湧いてきた。90年代に入ってからの松下電器のアンプがやはり合うのではないか。
そんなマッチングを考えていると、どんどん「美しい音」の妄想が膨らんでくる。さて、どうしようか。


