
KOSS QZ99

KOSS PRO3AA

KOSS PORTA PRO
KOSSというのは、アメリカのヘッドホンメーカーだそうである。KOSSといえば、その名もPORTA PROというポータブル機が有名で、街で使っている人を何度か見たことがある。いままでまったくノーマークのブランドであったが、密閉型エントリークラスの2機をヨドバシカメラの上大岡店で試聴できた。結果、とても感動したので日記に書き留める。
そもそもは、上記のPORTA PROの試聴が目的であったため、「KOSS」というメーカーの他機種に目が行くようになったのである。それまでは「聴いてみよう」と思うことすらなかった。なぜか。
まず、いままで「試聴機」にめぐり合うことが少なかったというのはあるかもしれない。また、「KOSS」に高価なイメージがあったような気もする(ウン十万円とか)。あとは、デザインか。
初めに聴いたのは、PRO3AAの方。遮音が良好で、音が全域に亘って明瞭に発音されていることに感動した。低音も量感がある。プライスタグを二度見してしまったほどである。これで8000円なら、国産機は何なのだろう。重いのが難点だが、ケーブルもストレートで、ミニプラグに対応しているのでiPodでも試聴が可能であった(たとえば、SONY MDR-CD900STは標準プラグだけなのでipodでは試聴できない)。
次にQZ99。僕の耳がどうかしているのかもしれないが、こちらのQZ99の方が「高級な音」に感じてしまった。遮音は完璧に近く、頭部への装着感・密着感も良好で、僕の顔にはぴったり。3mのカールコード使用で、こちらもミニプラグに対応。出てくる音に「高級感」があるといったのは、つまり、音の出方に余裕があるように感じたということである。余計な低音は一切出さず、繊細な中高音で勝負しているのだが、なんというか「音楽の愉しいトコだけ聴いてね!」って言われているみたいなコンセプトを感じた。低音は出ていないのであるが、「どっしりと」音楽だけに没頭できるようなリラックスした雰囲気を醸している…。僕は、(言い過ぎかもしれないが)サムシンググレイト的な神々しささえ感じてしまった。
家に帰り、これで好きな音楽を聴いたら、さぞかし愉しいのだろうな…そう考えたら、どうしても欲しくなってしまった。7000円でこの音である。これで7000円なら他の国産の立場はどうなる。
「商品引換カード」を取って、レジの手前3mまで行ったのは確かである。しかし、結果的には買わなかった。引き返して、元の試聴コーナーにカードを戻した。なぜか。
うん、またしてもよく分からない。でも、これをいま書きながら、ああやっぱり明日買いに行こうか…と迷っている僕がいるのは事実。
KOSSのカタログをもらってきた。ブランドの沿革の記述に「メル・トーメが使っていた」ということが書かれている。メル・トーメといえば、亡き師匠の私淑していたシンガーではないか…。なんか、これも運命なのかな。
でも…僕は違うヘッドホンを選んだのだ。