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ザ・クワイエット・ナイツ・オーケストラ/
チャプター・ワン
(2009,P-VINE)
 

(収録曲)
01. LOOKING EAST
02. CHAPTER ONE
03. SWELL
04. THE SEARCH
05. NEW FRIEND
06. GREEN EYES
07. STOCKHOLM
08. THE AGGRESSIVE
09. SUN
10. HELSINKI
11. FLY ME TO THE MOON
12. THE RUNNER
13. QUIET NIGHTS
14. HELSINKI [NILS KROGH REWORKS] (日本盤ボーナス・トラック)
 

 
クワイエット・ナイツ・オーケストラは、ストックホルムを拠点に様々なジャズ・プロジェクトに参加するトロンボーン奏者のピーター・フレドリクソンを中心にスウェーデン・ジャズ・シーンの明日を担う新鋭たちで編まれたアコースティック・ジャズ・バンド。トロンボーン、トランペット、テナー・サックスの3管フロント+リズム・セクション+パーカッションという7人に女性ヴォーカリストのソフィー・ノーリンを加えた編成で、これまでの自主制作作品では日本でも人気の高いMOSEROBIEレーベルを率いるスウェーデン最強のサックス奏者、ヨーナス・クラマーをゲストに迎えるなど、音楽性の質の高さはプロフェッショナルなレヴェル。(「P-VINE」)
 
ドラムはカール・オットーソンという人。
 
私のお気に入りは、02、05、07、10、11である。北欧とラテン・ジャズという組み合わせに興味がひかれて聴いたが、なるほど、これがなかなかマッチしていて愉しい。日本でいえば、「大野雄二&Lupintic Five」の雰囲気に相通ずるものがある。
 
洗練されたラテンのリズムは、紛争や民族の主張などとはまったく無縁のものと映る。リスナーに真っ向から迫ってくるような強いテーマ性は感じられないけれども、それがまた独特の心地よさを生んでいるのかもしれない。
 
元・生徒のSatoちゃん(トロンボーン吹き)に貸してあげたら、「さっそくウォークマンに入れて毎日聴いていますよー」と喜んでくれた。