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シベリウス:
交響曲第2番ニ長調op.43
カレリア組曲op.11
交響詩《フィンランディア》op.26
 
ユッカ=ペッカ・サラステ 指揮/フィンランド放送交響楽団
オッコ・カム 指揮/ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
 
(1993,1987,Finlandia)
 

 
シベリウスの「2番」はあまり寒い感じはしない。途中、レスピーギっぽいところがあったりして(シベリウスの方が先だが)、けっこう哲学できる絶対音楽だと思う。
 
俗っぽい視点から聞けば、第4楽章の解放感(解き放たれたような感じ)がとても好き。終楽章の主題が最初にできて、そこへ向かって書き上げられた交響曲なのであろうと想像する。ほんと終盤はぱあっと開けたような明るさがあって大好きだ。
 
一転して、《カレリア》は舞曲集。フィンランドの民謡なのだろうか。とても親しみの湧くメロディー群である。第3曲の「ア・ラ・マルシア」(行進曲ふうに)は吹奏楽版を母校の後輩たちが演奏したことがあった。たしかに吹奏楽っぽいね。
 
《フィンランディア》は、冒頭の和音、2つ目のスラーの先の音が長く伸ばされていて、こういう演奏が本場モノなのかな…と納得。実に執念深い印象を受ける。ただ、全曲に亙って音色は意外と明るい。北ドイツのオーケストラのような重々しい演奏とは違う。なるほどな、いろいろだなと勉強になる。