祥は遥しか見ていない、今ならいける。



明利は静かに深呼吸をして武器を構えた。



一歩ずつ一歩ずつ祥に近づいて行く。



「あぁ、そんな所にいたのか、ありがとうね、じゃあ俺は優真の所に――」


くるりと祥が出口の方を向く前に明利は武器を構え、祥の首におもいきりぶつけた。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・明利さん?」



ぶつけた筈だった。


明利の武器は祥の手の中にあった。



「なんでこんなモノ俺にぶつけようとしたの?

 もしかして殺そうとしたの? そうだよね、そうとしか考えられないよね?」


祥が笑顔のまま明利に近づく。


「俺は優真の所に行かないと駄目なんだ、さっきから言ってるじゃん?」


そしてそのままスタンガンを構え、立ちすくんでいる明利に向けた。