お見合い写真を撮りに来た男性。
一度、離婚をしたそうだ。
撮影前や撮影中に、離婚のエピソードを聞いて暗くなってしまうといけないので、
撮影後、一緒にコーヒーを飲みながら、離婚のエピソードを聞いてみた。
すると、「妻の浮気癖が原因で・・・」と話してくれた。
僕は、以前は、典型的な独身貴族で、
女性は、片手では足りないくらいの、身体のおつきあいをしていた。
その中のほとんどは、既婚者の女性だ。
こうした女性の夫婦関係は、冷えこんでいた。
ほとんどが、夫が相手をしてくれないというもの。
すでに女性として見てもらえなくなっている現状があった。
そんな経験があったので、彼に言ってみた。
「女性が浮気に走るのは、男性側に原因があることが多い」と。
すると彼は、それを認め、こう話してくれた。
「彼女に、本気で接してなかったんです」と。
そっか・・・
実は、僕にも経験がある。
もう、昔々のことだけど、僕が22歳の頃だっただろうか、
同棲していたのだけど、僕は、彼女のことが好きとか、そういう気持ちはなく、
僕を、養ってくれる人というだけだった。
まあ、言ってしまえば、「ヒモ」というわけ。
あるとき、僕は、彼女に車で迎えに来てもらって、
家に帰ろうとしてた。
助手席で寝ていて、車が止まったので起きてみると、
どこか知らない場所に止まっていた。
んっ?「ここは、どこだ?」と聞いた瞬間。
彼女からパンチが飛んできた!
みごとHIT!
と、言っても、ちょっと当たっただけだけど。
若い僕は、「なにするんじゃ!」と叫び、
車の中で、彼女を殴り倒してしまった。
すると、彼女は、グニャグニャに曲がっためがねのままこういったんだ。
「やっと、本気で相手してくれた」と。
それまで、僕は、彼女を利用していただけだった。
単なる便利な女。
一人の人間として、女性として、見ることはなかった。
でも、彼女は一人の人間であり、一人の女性なのだ。
そのとき、僕は彼女に謝ることはしなかったが、
気持ちの中では、「すまなかった」と言っていた。
それから、どんな人にも本気で接しようと思うようになったのだ。
(と、言っても、すっかり忘れていることも多かったけど)
そんなことを、お見合い写真の撮影した男性との会話で思い出した。
僕が、今、奥さんとけんか中で、
普段は、奥さんのシリに敷かれているようにしているが、
たまには、本気でぶつかっているという話をすると、
彼は、さらにこんなことを話してくれた。
「けんかになるのを避けるために、本気でぶつかり合わなかった・・・
それが、続いて、結局別れることになってしまった」と。
お互いに、本気になれば、ぶつかり合うことも当然ある。
でも、それをしないで避けていれば、結局はわかり合えないままだ。
それなら、けんかになっても本気でぶつかった方がいい。
その結果、別れることになってしまったとしても、
ぶつかり合わないで、張り合いなく別れるよりもいいだろう。
ぶつかるよりも、避ける方がよっぽど簡単だ。
僕も、日頃は、奥さんに合わせているから、
その方が、よっぽど楽ちんなのが分かる。
でも、ずっとそれのままではいけないし、
その結果「本気で接してない」と感じるようになる。
そうなると、去っていくだろう。
なので、本気接するときと、
相手に合わせるときと、うまく考えながら接しないといけないんだなぁ。
と、日々勉強中です。