プーチンとキレネンコのどたばたコメディは
台詞がないのに、動きと表情だけで爆笑しちゃう

[text●h.mariko]

ブルーナのミッフィーとかバックスバニーとか、世界中に可愛いウサギのキャラクターはたくさんいる。そして、子供から大人までみんなの人気者だ。じゃあ、可愛くないウサギで、しかも監獄に入れられてるウサギはいかが?

MTVのアニメーションから一気に人気に火が着いた「ウサビッチ」。今やゲームセンターからキャラクターショップにまでグッズが並ぶ人気っぷり。男性(?)のウサギキャラクターでしかも囚人って、すごい設定。ロシアで繰り広げられるプーチンとキレネンコのどたばたコメディは台詞がないのに、動きと表情だけで爆笑しちゃうおもしろさ。コミカルな動きとキレの良いストーリー、1分30秒で締め括られる起承転結はお見事。見慣れると結構可愛いオカマのひよこのコマネチ、動くものは何でも食べちゃうレニングラードも加わって、ドタバタが止まらない!

さあ、付録のプラモを組み立てながら、プーチンと一緒にコサック踊ろう!

USAVICH WEB SITE→ http://www.mtvjapan.com/usavich/index.html 

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鬼束ちひろ10年間の音楽活動の軌跡をたどるベスト盤
「ONE OF PILLARS~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000-2010~」


振り返ることが目的ではない
視線はその先へ

[text●f.chihiro]

2000年2月9日、宮崎県の田舎町から上京して来たひとりの女の子がCDデビューを果たした。彼女の名は鬼束ちひろ。

あれから10年・・・“もう”、“まだ”、人によって感じ方はさまざまだと思う。
体調不良や事務所とのトラブル、長い休養期間などなど、彼女のこれまでの道のりは決して平坦なものではなかった。
そんな10年間を振り返るこのベスト盤に彼女はこう名づけた。

"ONE OF PILLARS"

この作品が、“これから建ち並びゆくであろうモニュメントの1本に過ぎない”ことを暗に語り、これまで彼女を応援し続けてきた(待ち続けた)ファンに安心感を与えると同時に、これからも自分の音楽を届け続けるという決意を表明しているかのよう。

本作の前半を飾るのは、鬼束ちひろの名を世に知らしめた「月光」や、「眩暈」「流星群」など、ピアノとストリングスを基軸にシンプルなアレンジが中心だった初期の楽曲たち。後半には「X」「陽炎」など、バンドサウンドを取り入れダイナミズムを増した感のある近年の楽曲と、さらに未発表曲「惑星の森」をプラスした。

新曲「惑星の森」は彼女らしい叙情的で幻想的なバラード。“貴方の元に届きたい”と、その強い意志を何度も示しながらも、主人公がまだ不安感や苦悩のなかにあることを感じさせる揺らぎのあるメロディが印象的だ。

正直最初、このアルバムの発売と収録曲が発表されたとき、10年間をこのたった14曲で“ベスト”と語るのは、なんだかちょっと物足りない感じもしたが、実際このアルバムを手にした今、過去を振り返ることが目的ではなく、これをひとつの節目にして“さぁ次のステージへ進もう”と、彼女の視線がすでに未来に向かっていることを感じ取れたから、やっぱり大きな意味のある1枚だったなと思い直した。
音楽性やビジュアル面などで様々な試みを見せている最近の彼女、次はどんな“心の声”を聴かせてくれるのか、ここから先の彼女にも注目したい。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.onitsuka-chihiro.jp/ 

”ONE OF PILLARS” ~BEST OF CHIHIRO ONITSUKA 2000.../鬼束ちひろ

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土曜の夜は難しいこと抜きで
好奇心のおもむくままに驚いたり笑ったり
ただただ楽しみたい

[text●u.junko]

昔、生物の授業で人間と動物の違いは“言語の使用”と“火の使用”だと教わった。
たったそれだけの違いで人間が地球上でいちばん偉いかといえばそうでなく、たとえば身体能力を競ったら、何かひとつでも人間が勝てるものはあるのだろうか。
そんなことをふと考えさせられた。子どもの科学・物理離れが騒がれる昨今、出演者が体を張って体験する科学バラエティ「飛び出せ! 科学くん」である。陸海空とさまざまなジャンルが取り上げられ、難しく考えずに誰でも楽しんで見られるのがいい。
地球上にはありとあらゆる生物がいること、そしていまだ解明されていない謎や不思議はいくらでもあるのだと改めて実感する。小難しいことはともかく、ただ単純に巨大イカやら深海魚やら、普段見られない生物を見るだけでも十分に楽しいし、これを見て博物館へ行きたくなった人は私だけではないはず。
そう、“好奇心”は人間に与えられた、優れた才能なのかもしれない。

出演
中川翔子~生き物・不思議大好き少女~
田中直樹~芸能界一の生物マニア~
科学くん
ほか
(TBSホームページより)


WEB SITE→ http://www.tbs.co.jp/jump_kagaku/ 

中川翔子OFFICIAL WEB SITE
http://www.nakagawashoko.com/ 


■中川翔子の新譜はこちら

RAY OF LIGHT(DVD付)/中川翔子

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嵐のように
好き勝手にピアノ、ドラムを叩きまくり
サックスを吹き倒す

[text●k.ryo]

フリージャズ系のピアニストであり、絶頂期のドイツでのライブ盤。
嵐のように、好き勝手にピアノ、ドラムを叩きまくり、サックスを吹き倒すトリオ演奏。
一般の人からすれば、“メチャクチャに弾いてるだけ”と思われるだろうが、
この破壊力に勝るアルバムが75年前後の他の音楽ジャンルにあるだろうか。
聴く側にも気合いがいるアルバムだが、タイトル曲「キアズマ」だけでも、音量を最大限にして、聴いてほしい。
“非日常”を味わえるはずだ。

OFFICIAL WEB SITE→ http://www.jamrice.co.jp/yosuke/index.html 

キアズマ/山下洋輔トリオ

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(1)ダブル・ヘリックス(2)ニタ(3)キアズマ
(4)ホース・トリップ(5)イントロ・ハチ(6)ハチ
録音1975年6月6日ドイツでのライブを収録


週末の贅沢なひとときのために読みたい本

上等な食材のような言葉たちが
本当の贅沢とは何かを教えてくれる

[text●t.minami]

「不格好な蛍光灯の突っ立った庭に貧乏な心持で腰かけている少女より、
安い新鮮な花をたくさん活けて楽しんでいる少女の方が、
ほんとうの贅沢だということである」by森茉莉。

日本を代表する文豪、森鴎外の長女である森茉莉は、生粋の物臭であり、立つことは愚か部屋で座っていることさえもいやがるその足をダイヤ氷を手に入れるためなら引きずってでも前進させるのである。すべては夜中に目覚めて飲む即製冷紅茶のため。
彼女を満たすもの、それはリプトンの紅茶、上煎茶、英国製のビスケット、スイス製のチョコレエト、平目の刺身、白葡萄酒、ウィスキーにフィリップ・モリス。食材はすべて上等なものでなくてはならない。庶民的なものは嫌いであるが、ふたことめに「庶民は」と口にする金持ちも嫌いである。金はないが、貴族の部屋の気分を漂わせるのが森茉莉流。本書はそんな食いしん坊茉莉(マリア)の日常から主に食べ物の趣味・趣向を綴った食エッセイ。甘美で官能的な少年愛などを描く彼女の小説も絶品だが、まずは本書で彼女の高貴であり、どこか滑稽でもある独自の美意識を存分に味わっていただきたい。
上等な食材のような言葉たちが本当の贅沢とは何かを教えてくれるはず。午後のティータイムのお供に一冊いかが?


貧乏サヴァラン (ちくま文庫)/森 茉莉

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