SW20 MR2 ターボ現物修理 強化ウレタンブッシュ
どうも！
モータースです。
夕方１台出庫し１台入庫。
工場が狭い・・・
エンジンを降ろした続きです。
シフトリンケージのブッシュ交換。
ブッシュのみでは部品が出ないので
方法としては
ワイヤーASSY交換するか
社外品のブッシュやピロ加工です。
純正ブッシュを外してドリルで穴をあけた後に
タップでネジ山を切ります。
固定用のイモネジ。
安いスフェリカルベアリングを使うと
イモネジで固定した時に歪み
動きが悪くなりますから
きちんとした有名メーカー品を使用します。
足回りのブッシュを強化ウレタンに交換します。
純正はブッシュのみの設定が無いので
アームASSY交換になりますが
生産中止で新品は手に入りません。
ブッシュをプレスで抜いていきます。
専用のSSTでもないと綺麗に外れないです。
ブッシュを抜き取ります。
これ以外にも前後スタビのブッシュがありますが
スタビのブッシュはプレスを使わずに
交換出来ます。
内側の錆や汚れは綺麗に修正してから
強化ウレタンを組んでいきます。
綺麗にしてから組むのは
新品ブッシュを組む時にスムーズに動くように
錆や汚れを防いで長持ちさせたいから。
ここまで綺麗にするのはうちでは当然の事ですが
他の修理工場ではそうそうやらないと思います。
手間暇かけてもお金にならないし
”そんな小さな事気にすんな！”って感じかも？
諸々組んでいきます。
エンジンが降りていれば
簡単に交換出来るフューエルフィルター。
どの車両もあまり交換されない様で
だいたいフィルターから出てくる燃料は
こんな真っ黒。
次にミッションを分離していきます。
強化クラッチを入れてからそれ程経っていないのか
カバーもまだまだ綺麗な状態です。
外したレリーズフォーク。
このままグリスを詰めて終わりですか？
細いドライバーで穿ると
汚れが結構出てきます。
クリップも外して溝も全部清掃です。
何故ここまでやるか？
OHから時間が経ってクラッチを踏んだ時に
キコキコ嫌な音がするようになります。
出来るだけそうならない様
良い状態を保ちたいのでこうしています。
これが本来の姿。
フライホイールを外して
リヤのクランクシールを交換します。
チョット漏れてます。
シールの１箇所こじったら
直ぐにパカッと外れましたが
よく見ると傷が全周に入っています。
これも出来るだけペーパーで修正していきます。
ミッションが外れていると
ボルト等にもアクセスしやすいので
ターボを外していきます。
ターボの羽の片方だけ揺らして
ガタがあるとか無いとか
本来はこの状態で両方の羽をもって
ガタを見るのが正しい見方。
エキマニ～タービン間のガスケットが
割れていました。
それ程酷い吹き抜けにはなっていませんでしたが
酷くなるとブーストが掛かった時に
異音が出たりします。
もっと酷いとエンジンを掛けただけで
異音がする場合も。。
タイベル関係では
シール関係は全て交換していきます。
いつもの様にクランクのボルトがインパクトでは外れないので
これでやっつけます。
外したプレート等も全部洗っていきます。
汚いままだと本当に作業したのか
疑わしくなっちゃいますからね。
ウォーターポンプのハウジング裏の
Oリングはいつもボロボロ。
クランクプーリーの溝に何やら詰まっています。
こんなん出ました。
ベルトのゴムが焼き付いたような感じです。
以前エンジン掛け始めにキュルキュル言ってた様なので
これも要因？
A/Cファンスピードのノブ。
年数が経っているので良く割れます。
瞬間接着剤やゴム系ボンド
プラリペアで修理しても
また割れる事が多いです。
一番簡単確実最強な方法は
スレッドを巻いてスレッドの上から
瞬間接着剤で固める方法。
今は時間が無くて釣りに行けていませんが
フライロッドの繋ぎ目の修理も
この方法で修理します。
今回交換する部品も多く
いろいろ在庫を調べたりしましたが
ちょっと前にあったのに
生産中止になっている部品が多いです。
MR２も熱狂的なファンはいますし
スープラ、８６みたいに再生産してもらえませんかねぇ。
今は旧車ブームだし需要はあると思うんですけどね。
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