何だかエヴァンゲリオンにありそうなタイトルになったなぁ。
こんばんは、walnutです☆

開かないDoorの方は「I  U」収録の「Door」の事で、
不明確なドアは村上春樹さんの最新作「東京奇譚集」収録の「どこであれそれがみつかりそうな場所で」の中で出てくるドアの事です。

今日ようやく前から読みたかった「東京奇譚集」を読む事が出来たんですよ。
僕は村上春樹さんの作品が大好きです。
村上さんの作品は小説、エッセイ、旅行記を含めて全て読んでるはずです。
エッセイと小説を読んでると「これは本当に同じ人が書いてるのか?」と思う事はありますね。
村上作品が好きだからといって「お前はこれらの小説を理解できるか?」と問われれば答えはノー。
僕の場合、村上作品は一回読んだくらいじゃなかなか理解できないんですよ。
しかも二回、三回読んでるうちに新しい発見があったりもするんです。
だからこそ惹かれるんというのはありますね。

村上作品を好きな理由の一つが文体がとてもクールというのがありますね。
はっとさせられるようなかっこいい表現が多い。
僕の親しい友人の一人は村上作品があまり好きじゃないんですよ。
その理由が「表現がまわりくどい」というものらしいんですが、僕はそのまわりくどさの中に心を揺さぶられる「何か」を感じます。

今回の「どこであれそれがみつかりそうな場所で」では主人公の男はドアを探しています。
けど、そのドアがどんな形なのか色なのか、はたまたそれがドアなのかどうかも分かっていない。
最終的にはドアはみつからない。
彼はどこであれ、それがみつかりそうな場所をこれからも探し回ることになる。
この話は僕の中の何かをとらえました。
だからといってそれが何なのか今の僕にはどうやら説明できそうにない。
と同時に「Door」の事を考えられずにはいられませんでした。

「Door」の歌詞はこちら

「Door」は「I  U」の中で「Monster」と並んで異質の曲と思われる方は多いんじゃないでしょうか?
けど、ミスチルのもう一つの面であるこういう曲が僕は好きです。

この曲の最初の印象は「桜井さんが悪いことしちゃって家を閉め出されちゃってるよ。しかも外で歌っちゃってるよ」というものでした(笑)
後ろで聞こえる車の通る音がそんなシチュエーションを強く思い浮かばせますね。

この曲ではDoorは全く開かない。
何回もノックしてるのに。
このドア自体が恋人の心を表してるんだろうなぁ。
何をしても心は開いてもらえないし、その心の鍵すらなくしちゃってる。

そしてこのドアを象徴でも例えでもメッセージでもないかもしれないって表現してるのは、「終わりなき旅」のドアに対するアンチテーゼのようですね。
「終わりなき旅」の方では、ドアの向こうに新しい何かがあるって言ってるのに、「Door」の方ではいつもと同じ日常があるだけかもしれないという諦観ともとれる表現がある。
ミスチルにはこうした相反した表現が多い気がします。
「ラララ」なんかはその金字塔みたいなものですね。

うまくまとまらないけど、このドアとDoorは僕の中で強く結びついています。
あくまで僕の中で。

どんなものかも分からないドアと、開かないDoor。
一生かけて探し求めていくべきドアと、開けるべきDoor。

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