モノクロの僕の毎日に 頬が染まる 温かなピンク

増やしていく きれいな彩り


HOME (初回限定盤)


上品さと優しさで日常をパッケージしたアルバム『HOME』
聴いていると昔から知っていたような気すらしてくる感じ。
これこそが桜井さんの言う「とりたてて言うまでもないような事」なんだろうなぁ。

そして、ふっと笑顔になる感じの曲が多いですね。
なんていうか、「あー、そのニュアンスすごく分かるなぁー」っていう。
僕の生活もやっぱり悪くないなぁって、そう思う。

このアルバムを象徴してるのはやっぱり『彩り』。
ap bank fesで初めてこの曲を聴いたとき、僕は泣き笑いでこの曲を聴いていた。
社会人1年目の僕にとって、この曲は本当に胸の奥まで突き刺さる曲でした。

fesで初めて聴いたときの僕の感想。

『ずっと抑えてきたうるうるが僕の中でとうとう爆発しました。
あぁ、なんでこんなタイミングよく素敵な曲を届けてくれるんだろう?
今パンフレットに書かれた歌詞を読んで泣いている自分がいる。
ちょっといろいろ我慢してた事もあって、この歌詞を読んでいると本当に辛くもあるけど、救いを見出せた気がする。
自分の弱さとか我慢とか虚栄心だとか、希望がこの歌詞の中には全部ある。

僕は小さい頃、自分のついた嘘がいつか世界中の人の中で本当になっちゃったりするんじゃないだろうかってよく考えてた。
それが良い嘘だったら素敵だろうし、悪い嘘だったら怖いなぁって思ってたけど。
その頃の自分の世界が狭かったってもあるだろうけど、僕の中で世界はそうして比較的簡単につながれるものだと信じてた。
けど、ちょっとづつ大人になっていく過程で世界は広いってのにも気づいて、そんな事は馬鹿馬鹿しいって考えるようになっていった。
というか、諦めていた。

けど、ap bank fesに参加して『彩り』を聴いて改めて世界の裏側にだって繋がることができるんじゃないだろうかって、子どもの頃のように考えることが出来ている自分がいる。

どんなに自分の仕事がつまらなくても、誰にもありがとうって言われる類のものじゃなくてもいつか実を結ぶかもしれない。
どこかに届くかもしれない。
そう考えるとまだまだやっていけそうな気がします。』

他のアルバム曲たちもみんなすごく良い。
今回の曲たちは、詩で感じるというよりは音で感覚的に捉えたほうがいいものが多いと思う。
詩の世界だと『しるし』『フェイク』『彩り』があまりに圧巻だから。

このアルバムのタイトルは『HOME』しかありえないなぁって思いますね。
何回も聴いていく中でこのアルバムの印象はどうなっていくんだろうか。
少しづつ、もっともっと素敵な形になっていくんじゃないかって予感がある。