バンクーバーの誤解・その2「こども好き」 | Surreyチャンネル

Surreyチャンネル

カナダのバンクーバー近郊のサレーに住んでます。

私はまだまだ住み始めて半年程度の初心者なので、この件についてはまだまだ不確定なのでなんとも言えないのですが今の気持ちを記録しておくという意味で記しておこうと思います。

 

日本にいるときに、なんとなく「カナダとかオランダって子育て先進国で、こどもにもやさしい」という話を聞いていたのですが。。。

 

こちらに来てすぐに、サレーのモールに5歳と3歳のこどもを連れて行ったのですが、3歳のこどもがむずかってギャン泣きを始めました。

しばらくあやしていたのですが、泣き止まないので100キン(いわゆる1ドルショップ。実際は1ドルのものはほぼない)で最低必需品を買って帰ろうと思い、泣いてる子を連れたままベビーカーで店内に入りました。

 

すると即座にバイトらしき店員がやってきて「この飴をあげるよ。ほらどうぞ!」といってくれたのですが、「すみません。この子にはまだ甘すぎるので大丈夫です。ありがとう」と断って、商品を探し始めました。

するとまたすぐに同じバイトの子が走ってきて「この飴を食べさせてください。どうぞ!」と繰り返すのです。

バイトの子が走ってきたレジの方を見てみると、店主らしきノーユニフォームのおばさんが渋い顔でこっちを見ていました。

 

「ああ、このバイトの人は店主に飴を持っていく様に指示されたのかな?」と少し予想し、また丁寧に断って念の為に店を出ました。

 

1「バイト自ら親切で何度も飴をあげようとした」

2「親切な店主がバイトに指示して飴をあげようとした」

3「こどもが泣いているとうるさいのでバイトが飴をあげようとした」

4「こどもが泣いているとうるさいので店主が飴をあげる様にバイトに指示した」

といろんな可能性があるのでなんとも言えないのですが、断ったときのバイトの困った表情や店主の表情、あと、他のお客さんの表情からいまだに正解は4番。と思えてならないのです。
 

特に周りの人々の表情ですが、なんというか「うるさい」「なんでこの親は飴を咥えさせないんだ」「普通、飴をあげて黙らせるだろう」「砂糖?それは2の次だ」みたいな感じ。

その後もいまだに同じ様な印象を受けています。

 

こどもがギャン泣きしないで歩いてる時には、「あら〜かわいい!」とかよく言ってもらえるのですが、そういえばバスの中でベビーカーを見たことないな。と。

まあ、バスは運転が荒いからかもしれませんが。

 

もちろん日本でも泣いてる子供に不寛容な人はいるのですが、なんというかこう、社会全体が「泣いてる子供には飴を咥えさせて黙らせてあげましょう。でないと児童虐待。」というぐらいの印象を受けています。

 

まあ、被害妄想ならそれにこしたことはないんですけど。。。。

なんと言えばいいのでしょうかこの感覚は。

笑ってる子供は可愛いけど、泣いてる子供の存在は許せない。というか。

そう言えばこちらの保育園の園長が「コス◯コの商品は体に良くないから私は決して買わないわ!」と言っていたのにコス◯コの商品をこどもに与えてるし、「テレビはこどもに見せないわ!」と言ってるけど毎朝iPadでアニメ見せてるし。なんというか、「俺たちみんな、この目標に向かって頑張っていこうぜ!なあ!」みたいな感じ。

あくまで「目標」であって「ルール」ではないと言うべきか。

 

日本の場合だと目標を政府やマスコミが先導してルール化されると、基本的にみんなが守り、むしろ守れない人が白い目で見られるのですが、こちらではルールというよりは目標レベルであって、「ああ、俺たちいずれはそうなりたいと思っているし、そうであるべきだよね!大丈夫わかってるよ!」という印象。

 

なんか、受動喫煙についての謎が少し解けた様な。。。。

欧米から来たはずの分煙ブームなのに、外国行ってみたら「店を一歩出たとこでタバコ吸いましょう。」「歩きタバコはもちろんOK。」って一体どういうことなんだ?と思っていたんだけど、結局全部「目標」だったのか。。。と最近は思っています。

「ああ!タバコの煙、吸ったら大変だよね!だからまず室内では吸わない様にしてるんだ!もちろん屋外でも良くないってことはわかってるよ!ゆくゆくはそうなるだろうね!」ということなのか。