不動産の共有相続は、ほぼ確実に争いの火種になります。

これは専門家の間では『常識』です。

 

不動産の共有による相続はNG!

です。

 

各種専門家が分析した答えに基づき

相続人の各人が納得した上でなら問題ないですが、

基本的に相続の『共有』はNGです。

 

親は『子どもたちは仲が良かったから自宅の所有権を等分にしておこう』

とか思ったり、

相続人は『相続税は平等にしたいから不動産は所有権を平等に分けよう

とか思うかもしれません。

 

思ったとき、考えたときは良いかもしれません。

 

時は残酷です。時間は人の価値観を確実に変えていきます。

 

時間が流れることによって

人生のライフイベントが発生します。

ポジティブなことだと、結婚・昇進・子どもの誕生・マイホームの購入etc.

人は考えが変わってきます。

 

結果、月日が経ち、『相続』が『争族』に変わってきます。

・各相続人の利害が変わってきます(上述のライフイベント等)。

・孫・ひ孫世代は『ほぼ赤の他人』なります。

・不動産の実務上、売買・賃貸・修繕等の制約が多くなります。

 

親は兄弟仲良くと思ってますし、 

なんだかんだ言って血縁者は何かと助け合います。

 

職業柄、相続をもとに兄弟姉妹が仲良くできていないケースをよく見てきました。

『売却でお金が欲しい』『実家を失いたくない』『修繕費、負担した金額支払ってよ!』etc.

このように各相続人に利害が発生したときです。

 

兄弟姉妹が生存している間は仲良くても

さらに、時が流れ、孫・ひ孫の世代になったときはどうでしょう。

ほぼ赤の他人です。

これも争いの火種になります。

 

私の実務で経験したことですが、

兄弟で経営していた会社を畳むときに、親が残してくれた自宅を含む収益不動産について、

複雑な共有状態(持分や借地権など)を解消するには、多額の費用と膨大な手間がかかります。

孫・ひ孫世代のために解消したいという方がいらっしゃいました。

今後の子孫の繁栄を望んだのではないでしょうか。

 

共有状態は不動産を売却する場合、全員の意思統一が必要ですし、

金銭が関わった保存行為(修繕など)は兄弟姉妹で争いの火種になります。


改めて申し上げますが、

『家族の円満な結果を提供することは、専門職業家の責務です』

私はこのことを常に意識して

業務にあたってまいります。

 

また、

私が不動産の諸問題について解決のお手伝いをすると

『相談してよかった』と言われることが多く、励みになりますが、

『もっと早く会いたかった』と言われると

いつも残念でなりません。

出世とは『世に出る』と書きます。

今後も世間様の下へ馳せ参じれるように努力してまいります。