9月14日(日)に千葉県富津市の吾妻神社

馬だし祭り」が行なわれ、初めて観に行ってきました

 

吾妻神社は、古代の英雄・日本武尊
(ヤマトタケルノミコト)の后の
弟橘媛(オトタチバナヒメ)の遺品で
ある櫛を祀る神社です

 

オトタチバナヒメは、暴風で荒れる走水の海を
鎮めるため、夫・日本武尊の身代わりとして
入水したと伝えられています

 

オトタチバナヒメの櫛が海岸に流れ着き、
それをどこからか現れた馬が咥え、
吾妻山を駆け上がったという言い伝えが

あります

 

「馬だし祭り」は、五穀豊穣・海上安全・大漁祈願
を込めた古い神事で、神霊を馬の上に移して、
若者2人が馬の手綱をつかみ砂浜を駆け回る
勇壮な「馬だし」が見どころです


この「馬だし」は、オトタチバナヒメの櫛を

咥えて吾妻山を駆け上がった馬を再現しているそう


「馬だし」が行なわれるのは、岩瀬海岸

 

車で行きましたが、臨時の無料駐車場もあり、

停める場所には困りませんでした

 

岩瀬海岸には、オトタチバナヒメの像が

海を背に建っています

 

見物客が徐々に集まってきました

 

岩瀬海岸の砂浜には、笹4本で四角形の囲い、

その海側に笹2本で門にあたるものが作られています

 

馬だしの神事を執り行う神聖な空間を作る

結界の意味合いがあるようです

 

神霊を遷した神馬が登場

 

神馬を使った正式な馬だしは1回のみとのこと

おそらくこれかな?

 

神馬に向き合って、神職、祭の関係者の皆さんが神事を催行します

 

この後で2頭の馬による馬だしが何度も行なわれます

 

馬の両脇に若い衆がついて手綱をとり、馬と一体になって走ります

 

中には、馬のスピードについていけず転倒してしまうことも・・・

 

 

すごいスピードなので、かなり危険です

 

 

馬だしが終了すると、やがて神輿が到着しました

 

神輿を担いだままで海の中に入るオハマデ(お浜出)を行ないます

 

神輿には、魚が吊るされています

これは「オブリ」と呼ばれるもので

神輿への御饗(みあえ)として出世魚(ブリの若魚)を

2尾ずつ腹合わせに結わえて吊るしたものだそうです

 

掛け声に合わせて、威勢よく差し上げが行なわれます

 

この岩瀬海岸での行事は、祭礼の中のほんの一部分だけを

切り取ったもの

 

この前後にもいろいろな行事が伝統的な作法・様式に基づいて

執り行われています