吉野の桜を観て下山途中で
吉水神社、金峯山寺を拝観しました
まずは中千本と下千本の中間にある吉水神社から
明治の神仏分離以前は、「吉水院」という修験道の寺院でした
日本最古の書院があって、現代日本住宅の源流でもあるそうです
そのため世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部です
その書院内部を拝観できました
書院内部の見所は次の3点です
1.源義経 潜居の間
源義経と静御前、弁慶ら一行は兄の頼朝の追手から逃れて
吉水院に隠れたんです
そして義経と静御前は、ここで最後の別れとなってしまいました
義経たちが身に着けていた鎧や兜が遺品として展示されています
2.後醍醐天皇 南朝皇居
南北朝時代に南朝の後醍醐天皇は吉水院を皇居と定めました
後醍醐天皇の玉座の間が再現され、後醍醐天皇ゆかりの御物が
展示されています
3.豊臣秀吉花見の本陣
豊臣秀吉は吉野山で花見の宴を催しましたが、吉水院を本陣宿坊に
しました
ここで歌会、茶会、能の会を開催し、そこで使った調度品が
寄贈され残されています
書院内部は写真撮影NGなので
パンフレットでご紹介します
書院前の庭園の奥には、北闕門(ほっけつもん)があります
北闕とは「京の都」のこと
この門は京都に向いているんです
後醍醐天皇は、いつかは京に凱旋したいと願っていましたが
願いがかなわずにこの地で亡くなられました
忠臣たちは北闕門の前で号泣したと伝わります
境内には、「弁慶の力釘」なるものもありました
源頼朝の追手が攻めてきた時に、
弁慶が怪力で釘を石に埋め込んで、追手を蹴散らしたという
伝説が残されています
確かに良くみると、釘が2本刺さっています
吉水神社の境内からは、吉野の桜を「一目千本」と呼ばれる眺望で
望むことができます
花びらが散って葉桜になってしまったのが残念でした








