一度は行ってみたいと思っていたのが、宮崎県の高千穂

 

神々が地上に降り立った「天孫降臨の地」といわれています

 

そして有名な天岩戸神話の舞台となった場所です

 

でも地理的には、関東から行くのは、なかなか手ごわい場所でした

 

宮崎県だから、宮崎空港から入るのがいいのかと思ったら、車で2時間以上とかなりの遠距離

 

熊本空港からだと1時間30分弱と、こちらの方が便利ということで、熊本経由でレンタカーで向かいました

 

熊本県では、途中で山都町に寄って、通潤橋など見学したのですが、それについては改めてブログに書くことにします

 

夕方に高千穂に入り、ホテルにチェックイン

 

夕食後に、20時から毎日行われている夜神楽を見学しました

 

場所は、高千穂神社の神楽殿

 

雨が心配される予報でしたが、神楽殿では完全な室内での鑑賞が出来るので、問題ありません

 

本来の「高千穂の夜神楽」は、毎年11月中旬から翌年2月上旬にかけて、約20の集落で夜通し奉納される神事のこと

 

毎晩行われているのは、観光用のものです

 

三十三番の神楽の中から代表的な4番「手力雄(てぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」が1時間で公演されています

 

「手力雄(てぢからお)の舞」

天照大神がお隠れになった天岩戸を、手力雄が探し出す様子を表現しています

 

「鈿女(うずめ)の舞」

天岩戸の前で天鈿女(あめのうずめ)が面白おかしく舞い、天照大神を誘い出します

女神らしい優雅な舞です

 

「戸取の舞」

手力雄が岩戸を取り除いて天照大神を迎え出す舞です

男神の力強い舞です

岩戸を取り外して持ち上げています

 

「御神体の舞」

イザナギ・イザナミの二神が酒を作って仲良く飲み抱擁し合います

夫婦円満を表す舞です

 

イザナギ・イザナミは観客席に入っていき、記念写真に納まります

夫婦円満の御利益を授かることができるとか

 

 

神楽を舞う舞台の装飾は、実際の神楽殿と同じものだそうです

 

まず正面の注連縄(しめなわ)に特徴があります

向かって右から、七・五・三本の藁の束を垂らしています

これは高千穂独特のもののようですが、おそらくこれが注連縄の原型のようです

七五三縄と書いて、「しめなわ」と読むこともあるのは、そのためです

 

七・五・三という奇数は、割り切れないために神聖なものを意味し、悪しき存在から身を守る力があると信じられてきたんです

 

神話では、天照大神が天岩戸に再び隠れないように、出入り口を注連縄で封じたことになっています

 

 

注連縄の上に飾られた切り紙にはいろいろな装飾がされています

 

十二支の動物、陰陽五行説の木火土金水の文字などが飾られています