四万(しま)温泉は、群馬県北部の山の中にある温泉です
奈良時代末期~平安時代の頃に開湯したと伝わる古い温泉地です
ここには、江戸時代に開業した温泉宿 積善館があります
なんと元禄4年、1691年の開業というから驚きです
『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルになったのではないかといわれた宿です
日帰り温泉もやっているというので寄ってみました
レトロな宿の前には、朱色の慶雲橋(けいうんばし)が架かっていて、確かに異世界への入り口のような佇まいです
1階部分が赤茶色の外壁とモダンな窓で、他と異なる意匠になっていますが、ここが後述する「元禄の湯」です
川を挟んで、薬膳料理を提供するお店があって、橋の通路で繋がっているようです
夜だと、もっと『千と千尋の神隠し』の湯屋のような雰囲気になります
こちら↓の写真は積善館のHPよりお借りしました
日帰り入浴をさせてもらいました
(タオル、ハブラシ付きで1500円)
「元禄の湯」という重要文化財に指定されているレトロな浴場に入れます
「元禄の湯」は昭和5年に建てられました
大正ロマンの雰囲気でモダンなホール風の意匠になっています
脱衣所と浴室が一体になっている、入るとちょっとビックリする作りです
平日夕刻でしたが、他に誰も入浴しておらず、独占でした
このように、5つの小さな石造りの浴槽があります
アーチ形の窓から外光が入り、明るく開放的な浴室になっています
外観の写真で分かるように、窓の外は川が流れています
四万温泉からさらに上流に向かうと、奥四万湖がすぐ近くにあります
四万川を堰き止めた四万川ダムによって造られたダム湖です
ここの見どころは、「四万ブルー」と呼ばれる湖面の色です
ダムからの眺め
展望台からの眺め
3~5月の雪解け水が入る頃が最も青くなるそうで、この日は晴天だったので、たぶんきれいなブルーが見られたと思います
吉永小百合さんが出ているJR東日本の「大人の休日倶楽部」の2020年のCMでも使われたそうです
ホワイトバランスを調整して撮影すると、もっとブルーが映えます
でもこれは実際の見た目とは異なります