板橋区立美術館に行った際に参拝したのが、東京大仏のある乗蓮寺です。
浄土宗のお寺で、江戸時代には徳川幕府から朱印地を与えられたり、8代将軍吉宗が鷹狩の際に参拝したことをきっかけに、将軍のお休処(御膳所)に指定されるなどの厚遇を受けました。
階段を登ったところに山門があります。
扉に葵の御紋が彫られています。
やはり徳川家との関係が深いお寺だと分かります。
山門をくぐって右手を見ると、大きな大仏さまがいらっしゃいます。
こちらが東京大仏です。
東京大仏は、関東大震災や東京大空襲などの天災・戦災が起きないようにとの願いを込めて、昭和52年(1977)に建立されました。
高さ13mの青銅(ブロンズ)製で重さが32トンあります。
ふくよかなお顔立ちをしています。
今の季節だと、桜と一緒に写せますが、この時は開花前でした。
本堂も立派です。屋根の両端に金色の鴟尾(しび)が飾られています。
火災にあわないようにとの願いを込めての飾りのようですが、奈良の東大寺大仏殿にも付いていますね。
それを真似たのかな?
葵の御紋も金色で、たくさん飾られています。
天保の大飢饉の供養塔
板橋宿で死んだ人々を埋葬・供養した際に建立されたそうです。板橋区の文化財に指定されています。
その他に境内にいろいろな石像があります。
これらは津藩旧藤堂家下屋敷(染井屋敷)にあった石造物で、昭和42年に乗蓮寺へ寄贈されたものだそうです。