節分の2月3日は、午前中に西新井大師(正式名称は總持寺)に行きました。
豆まきは午後なので、豆まきが目的ではありません。
だるま供養という行事が11時30分から行われるということで観に行ったんです。
西新井大師は初めてだったので、10時過ぎに着いて、まずは境内を散策し参拝しました。
その前に、西新井駅で東武大師線という電車に乗り換えることに感動!!
この路線は、西新井駅と大師前駅しかありません。距離は約1kmです。
まさに西新井大師に参詣するためだけに作られた路線です。
そして大師前駅には改札がなく無人駅です。西新井駅の中で東武大師線に乗り換える途中に改札があるんです。
そんな大師前駅を降りて道なりに進むと、立派な山門が見えてきます。江戸時代後期の建立です。
山門の両脇に金剛力士像が安置されています。ちょっと面白い表情。
ここで今年の干支、辰(龍)を発見!
山門に精巧な龍の彫刻が彫られています。
山門をくぐって、すぐに気づくのが、右手にあるお地蔵様。
塩地蔵です。
まるで雪のように、お地蔵様の頭、肩、足元が真っ白。
これ塩なんです。
特にいぼ取りに霊験ありと伝わるお地蔵様。なかなかピンポイントの御利益です。
左手には、六角観音堂という変わった形のお堂。
中を覗き込むと、スリムなお姿の聖観世音菩薩像が祀られています。
その裏手には、これまた変わった形の朱色の建物が現れます。
三匝堂(さんそうどう)という建物だそうで、天保5年、1834年の建立です。
見ての通り3層構造になっていて、一匝に八十八体大師像、二匝に十三佛、三匝に五智如来と二十五菩薩を祀っているんだとか。
この三匝堂と同じ構造の建物は、全国で現在6棟しか残っていない貴重なものなんです。
その先に進むと、井戸があります。加持水と刻まれています。
西新井大師は、弘法大師・空海が開いたお寺と言われていますが、この井戸は空海が護摩祈祷をしたことで水が湧いたという伝説の井戸で、本堂の西側にあったことから「西新井」という地名の由来になった井戸でもあるんだとか。
(新井や東新井という地名が近くにあるのかと思ってたけど、そんな地名は無く、お堂の西側の新しい井戸で西新井だった!)
ここで目の前に登場するのが、大本堂です。
この日は午後の豆まきのための特設舞台が設置されていました。
大本堂の西側には、池のあるきれいな庭園も整備されています。
四国八十八箇所お砂踏み霊場、その後ろに弘法大師立像、そして稚児大師のレリーフもあって、弘法大師ワールドです。
そして境内の一番奥に、弘法大師が今もお祈りを捧げているとされる高野山「奥の院」を奉迎して祀ってあります。
大本堂の東側奥には、出世稲荷大明神という神社まであり、多彩です。
狐の頭が撫でられ過ぎて、色が変わっている!
境内では、梅、そして早咲きの寒桜が咲き始めていました。
ピンク色の梅
早咲きの寒桜 今年の初さくら
境内の散策を終えて、11時にだるま供養の場所(光明殿の前)に向かいました。
既に場所取りで待っている人でいっぱいで、11時を少し過ぎると、規制がかかって中に入ることが出来なくなりました。
開始まで30分ほど待ち、11時30分になると、法螺貝の音が聴こえてきて、大本堂の方から僧侶と山伏の行列が登場しました。
アリオ西新井が奉納した巨大なだるまさんも登場。
供養の法要が行われた後で、納められた古いだるまの山に点火されました。
炎は瞬く間に燃え広がりました。
すごい勢いの炎です。
近くで観ていると、熱風が迫ってきます。
そのため少しずつ人が退避していきます。
帰りに門前で売っている名物の草団子(20個入り)を買っておみやげにしました。
中田屋と清水屋の2軒が向かい合って販売しているんですが、中田屋は着色料を使っていないのに対し、清水屋は着色料(黄・青・赤)で緑色を出しているようで、中田屋を選びました。(普段から合成着色料を使う商品は買いません。)
あんこは、つぶ、こし、塩の3種類から選びますが、こしにしました。
団子は弾力のあるしっかりした歯応えで素朴な味わい、あんこを好みの量で付けて食べます。美味しかったです。
ただ団子どおしがくっついて、剥がすのに苦労しました。