清水市→静岡市→浜松市と家康所縁の地を巡ってきた最後は、生誕の地の岡崎です。

 

まずは岡崎城へ。

家康が生まれた場所で、今川氏の人質から解放されて三河を平定した頃の拠点です。

戦国武将としてスタートした場所といえます。

 

城内の資料展示を見て、天守閣上の展望台に登ると、岡崎の街を見渡せます。

この後で訪問する大樹寺も見えます。

 

岡崎城公園内には、家康の立派な像もありますが、おもしろいのがしかみ像もあること

 

しかみ像は、浜松時代に武田軍と戦い、大敗した家康が、自戒の念を忘れることのないように描かせた絵を元にしています。

 

他に、家康誕生時に使われた産湯の井戸、家康のへその緒を埋めた東照公えな塚まであります。

 

 

公園の南側には五万石藤という大きな藤棚があって、藤の花が見頃でした。ここは見応えがあります。

 

                 すごう

岡崎城の東側、乙川の畔にあるのが、菅生神社

岡崎最古の神社とされ、岡崎城主の祈願所でした。

 

家康が25歳の時に厄除け開運祈願をしたそうです。

 

 

岡崎市の史跡で重要なのが、大樹寺です。ここは松平家・徳川家の菩提寺。

 

 

桶狭間の戦いで今川義元が信長に討ち取られた後に、家康は岡崎に逃げてきて、先祖代々の墓を前に自害しようとしました。

そこを住職に止められて、「厭離穢土欣求浄土」の教えを受けたのです。

 

大樹寺の総門の先には、ちょうど岡崎城が見えます。この景観を遮ることなく守られてきたビスタラインです。

 

 

家康が合戦前に参詣した神社は、伊賀八幡宮です。とても大きな立派な神社です。

 

家光が家康を合祀しています。

 

境内には、大きな藤の木があって、きれいな紫色の花を咲かせていました。

 

                           しょうおうじ

家康の父 松平広忠の御廟所があるのは、松應寺。 家康が創建しました。

お寺ですが、お墓には鳥居が建っています。

 

境内に白い藤が咲いていました。これは珍しい。そして房が長く伸びて立派です。

 

お寺の前の参道に、松應寺横丁があって、お店が並んでいます。

行ったのが朝で開店前だったため、ひっそりしていました。

 

 

六所神社は、家康の先祖の松平氏が三河入国以来、代々崇敬してきた神社です。

江戸時代になってからも徳川家によって保護され、3代将軍家光は極彩色の社殿を造営しました。

 

                     たきさん

家光は岡崎にも東照宮を創建していて、それが滝山東照宮です。

岡崎市街から少し離れた山合いにあり小規模ですが、日光東照宮・久能山東照宮とともに日本三大東照宮の1つとされています。

古びてはいますが、やはり煌びやかな装飾彫刻が施されています。

 

 

松平氏は、三河に来る前には岡崎城から北東に10km以上離れた豊田市山間部の松平郷に住んでいました。

今は「松平氏発祥の地」としてきれいに整備されています。

 

松平家の屋敷は、家康の死後1619 年(元和5 年)に屋敷神に家康が合祀され、松平東照宮となりました。

隣には松平郷館という資料館が併設されていて無料で観覧できます。

 

境内の裏手には、家康公 産湯の井戸があります。

でも岡崎城にも産湯の井戸があったな。ここの説明では松平郷の井戸水を岡崎城まで早馬で運んで産湯として使ったとか?

 

偉人には産湯の井戸がいくつも出来てしまうんでしょうね。

                             ちかうじ

「松平郷園地」として公園が整備されていて、松平氏初代の松平親氏の銅像が目立ちます。

なんかソクラテスのような感じでインパクトありますぞぅ。

 

これで徳川家康ゆかりの地の旅は終わりです。