渋谷区立松濤美術館で開催中(2024年4月6日~6月9日)の「没後120年 エミール・ガレ展 奇想のガラス作家」展を観に行って来ました

 

 

会期末までの日数が少なくなってきたためか、テレビでも紹介がされているためか、平日でもかなり混雑していました

 

美術館がコンパクトだから、キャパシティがあまりないというのもあります

 

それでも展示はそれなりに余裕を持たせて間隔をとっていて、また観る順序があまり定まっていないため、空いている展示作品を探して廻って観ていると、混雑を回避できました

 

写真撮影は基本禁止、唯一撮影OKの作品は、エントランスホールに一体だけ展示された陶器製の猫型置物

 

≪猫型置物≫ 1865-1890年代 松江北堀美術館蔵

この猫が入口で出迎えてくれます

 

身体に小花が咲いた植物が散りばめられているのがミソでしょうか?

 

なんで猫に花? こんな猫いないよ!! と言いたくなる作品

 

本展の展示物を観ても分かりますが、エミール・ガレの作品には、植物や昆虫、動物などの自然のモノがたくさん用いられているんです

 

前半の展示は、初期の作品が中心

 

まだアール・ヌーヴォーが生まれる前の時代です

 

そういう意味では、いかにもガレっぽい作品は見当たらず、逆に新鮮という感想

 

それでも前述したように、植物や昆虫、動物などの自然のモノがいろいろ散りばめられていて、観ていて楽しくなります

 

自然の造形に美を見出していたんだろうなと想像すると共に、基本は好きなんだろうな・・・と

 

だって、ヘラクレスオオカブトを描いた香炉なんて、ふつうは作ろうとしないし(スイマセン、写真はありません)

 

必ずしも美しいとは言えず、グロテスクな印象の昆虫も・・・

 

≪脚付杯(昆虫)≫ 1889年 個人蔵

チラシより引用

 

化石を埋め込んだ作品もありました  マニアックです

 

≪花器「地質学」)≫ 1884年頃 個人蔵

チラシより引用

 

最後の方には、いかにもアール・ヌーヴォーというイメージのランプも展示されています

 

以下のXのリンク先は、≪ランプ(ツバメ)≫ 1902-1904年頃 個人蔵