サントリー美術館で開催中(2026年4月22日~6月21日)の

ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」展を

観に行ってきました

 

 

イギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏の

所蔵作品だけで約110点を展示しています

 

会期終了が近いこともあって

会場は観客で混雑して待ち行列も

できていました

 

河鍋暁斎の人気が高いということも

再認識させられました

 

今でこそ日本でも人気の絵師ですが、

日本人より外国人からの評価が高く、

ゴールドマン氏のような人に

たくさん買い占められてしまいました

 

河鍋暁斎のゴールドマンコレクションは

2017年に渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで

観たことがあります

 

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2017年3月26日 ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!

 

その時に一度眼にした作品もありますが、

日本で初出品と銘打った作品も多数来ています

 

 

猫を描いた作品の数々

 

写真撮影が一部OKだった「第2章 けもの」の

展示コーナーには、猫がたくさんいました

 

≪蝶と菊に猫≫ 明治4~22年

滑稽な一瞬ですが、蝶、猫、菊は

長寿の象徴らしく、吉祥画題を

描いた作品だそうです

 

≪猫又図≫ 明治4~22年

本展の中で目玉のひとつ

妖怪「猫又」が三日月の夜に

石灯籠の上で踊っています

 

即興で描いたような筆さばきで

勢いが感じられます

 

≪猫と鯰の頭≫ 明治4~22年

猫は三味線を弾く芸者、

鯰は髭をはやした役人を

象徴するようで

役人を手玉にとって

肥えた芸者なんだそう

 

≪柳の木の上から蛙を狙う山猫≫

明治21年 ジョサイア・コンドル旧蔵

勇ましい姿に見えますが

狙っているのはただの蛙・・・

なかなか滑稽な一枚です

 

ちなみにこれらの猫の作品は

すべて日本初出品です

 

妖怪オンパレード

暁斎は妖怪、バケモノを描くのが

大好きだったようです

 

ちょっと滑稽な妖怪たちを

ストレートに描いたのは百鬼夜行図

 

≪百鬼夜行図屏風≫ 明治4~22年

 

 

愛嬌のある妖怪たちの姿からは

水木しげるが描く妖怪と相通じる

妖怪愛を感じます

 

 

踊るガイコツ

骸骨(ガイコツ)もよく登場します

 

それも踊っているガイコツ

 

≪地獄大夫と一休≫ 明治4~22年

ガイコツが三味線を弾き

踊っています

 

三味線も扇子も破れて骨だけ

 

 

再評価され人気が高まる暁斎

個々の作品は紹介できませんが、

・鴉(からす)、蛙などの動物・生き物

・紫式部や牛若丸などの歴史上の人物

・鬼、酒呑童子

・鍾馗、達磨、七福神などの神仏

などなど

 

多岐に渡る題材で自由奔放に描き、

時にユーモアを交え、時にはシリアスに

暁斎の作品が続きます

 

現役では人気があったのに、明治後期以降は

「品格に欠ける」「前時代の遺物」として

無視され評価が低迷してしまった暁斎

 

そんな中でも海外からは常に注目され、

今回のゴールドマン氏などに蒐集

されてきました

 

2000年代以降の「奇想の系譜」の流れの中で

再評価が進み、再び人気が出てきています

 

海外のコレクションに頼るのは皮肉だけど

今回の展覧会で、さらに暁斎の人気が

広がるといいですね