嵐山にある嵯峨嵐山文華館と福田美術館で「君があまりにも綺麗すぎて」展を、7月1日まで開催中です
福田コレクションの美人画を、隣接するふたつの美術館で共催しています
まず福田美術館へ
上村松園と鏑木清方のふたりが代表する画家です
上村松園は京都を代表する女性画家です
≪長夜≫ 上村松園 1907年
長夜を共に過ごしているのは姉妹
行燈の灯りで本を読むのは妹
妹をやさしく見守るように行燈の芯の調整をしている姉
≪美人観月≫ 上村松園 1913年頃
月を眺める女性を描いていますが、肝心の月はあえて描かれていません
月については、女性の表情などから鑑賞者が想像を膨らませることになります
松園は、女性として初めて文化勲章を受章しました
京都ゆかりの画家としては、他に松村梅叟(ばいそう)がいます
京都出身で京都市立絵画専門学校卒、円山派の今尾景年に学びました
≪ほほえみ≫ 松村梅叟 1915年
短冊を読みながら微かにほほ笑む若い女性の表情が切り取られています
次に嵯峨嵐山文華館へ
こちらでは常設展示として百人一首ヒストリーという展示がされていました
百人一首の歌、歌人の人形が一緒に展示されています
紫式部
清少納言
百人一首かるたの展示
次に企画展の展示です
こちらの作品は、京都という訳ではありませんが、源氏物語の「若菜」の一場面に材を得たものだそうです
愛猫が御簾を翻し、露わになってしまった女三宮の姿です
≪美人と猫図≫ 歌川広重 1856年
嵯峨嵐山文華館は広い畳敷きの展示会場があることが売りです
ちょうどおやつ時になったので併設するカフェ「嵐山 OMOKAGEテラス」へ
借景の嵐山を眺めながら、ゆったりと黒蜜きな粉トーストバニラアイスのせを頂きました
嵐山は物凄い人でカフェにもなかなか気軽に入れませんが、
美術館に併設するこちらのカフェはそれほど混むこともなく、すんなり入れるので、お薦めです
「嵐山 OMOKAGEテラス」は美術館を利用しなくても入れます
福田美術館に併設するカフェ「パンとエスプレッソ」は美術館に入らないと利用できません