京阪の伏見桃山駅から西に賑やかな大手筋商店街が続いています。
そんな大手筋商店街に入口があるお寺が、本教寺です。
日蓮宗のお寺で、洛陽十二支妙見めぐりのひとつで、干支は午(うま)、方角は南になります。
通称「伏見大手筋の妙見さん」として親しまれています。
この洛陽十二支妙見めぐりというのは、江戸時代に庶民の間に流行したものです。
京都の中心である御所・紫宸殿を中心に十二支の方角に祀られた妙見宮12寺から構成されています。
境内の中を覗いてみると、紫色のきれいな花が咲いていました。
モクレンです。
(訪問したのは4月初めです。)
モクレンの手前の向かって右側に建っているのが、妙顕宮です。
池田輝政の池田家に伝来と言われている北辰妙見大菩薩像が祀られています。
境内に入って、モクレンの写真を撮らせてもらい、お参りしました。
本教寺には牡丹もあるそうですが、徳川家康の次女の督姫(とくひめ)が豊臣秀吉の仲介で池田輝政に嫁いでいて、督姫が豊臣秀吉から贈られた牡丹なんだそうです。
督姫が本教寺を篤く帰依したことから、ここに植えられたそうです。
そのため「慶長牡丹の寺」とも言われています。
境内には、猫がたくさん佇んでいました。
祠の中、そして前にいます。
近寄ると、逃げちゃいます。