円山公園周辺散策 | 京都ぶらり散策

京都ぶらり散策

京都が好きで年に数回訪問します。歴史と文化を感じられるこの街が好きです。

円山公園周辺の散策で、安養寺を参拝した後は、以前に拝観したことがある長楽寺をスルーして、大谷祖廟に北門から入りました。

 

大谷祖廟は真宗大谷派 東本願寺の墓地そのものなので、信徒でもない部外者が参拝することには、少し抵抗を感じちゃいます。

 

それで今までは入ったことがなかったのですが、今回は行ったことがない場所を気ままに散策ということで立ち寄ってみました。

 

ここに来られている人は、お墓参りをする信徒の人、それからディープな日本文化に興味のある外国人観光客という感じです。

 

 

こちらは太鼓堂。1862年頃の造営。

文字とおり太鼓があって、かつては時刻を知らせる役割があったそうです。

 

東本願寺の境内にも、かつては太鼓堂があったようですが、今は失われているので、ここに残っているのは貴重なんだそうです。

 

花でディスプレイした「他力本願」。

阿弥陀仏の本願によって救済されることを意味する仏教用語ですが、この表現の仕方は何か不思議。?真顔

 

階段を登ったところに親鸞聖人御廟

 

 

大谷祖廟を出て脇の細い道に入ると、雙林寺があります。

 

ここは2022年春の非公開文化財特別公開で拝観したことがあります。

 

 

唐から帰った最澄が開いた天台宗の古いお寺です。

 

かつては広大な寺領を持ち、塔頭寺院が17もある大寺院だったそうですが、荒廃しどんどん狭くなっていき、今は円山公園の脇にひっそりと佇んでいます。

 

参道に並ぶ墓石は隣の墓石屋さんの商品で、境内を浸食されているかのよう。むかつき

 

 

ここから、「ねねの道」の方に進むと、西行庵があります。

 

 

平安時代末、歌人でもあった西行法師が晩年ここにあった雙林寺塔頭に住んで亡くなられたと伝わります。

 

西行法師を偲んで、庵が建てられ、茶室があります。外から見るとふつうの民家なので、見逃しそうです。

 

隣には、西行を偲んで、ここで一句を詠んだ松尾芭蕉に因んだ芭蕉堂も建っています。

キノコのようなかわいい建物で、西行庵と同様に茅葺の屋根に親しみを感じますね。にっこり

 

ここまで来ると、観光客でにぎわうエリアに戻ってきて、静かな京都散策は終わりです。