こんにちは

 

頑張らないで楽しむ!

 

ポンコツ整体師

の村上和男です。

 

前回は、

 

人の命って・・・

本当に儚いものです。

 

人の命、自分の命を改めて考えた時

どんなことが頭に思い浮かびますか?

 

生きている間に

伝えたいこと聞きたいことなど

沢山ありませんか?

 

※まだの方はこちらをお読みください

 

世界観『第34話 義父との別れ』

 

義父が逝ってから半年過ぎた頃

 

母から連絡がきた。

「最近、お父さん体調悪くて

お兄ちゃん(僕です)に話をしたいって」

 

時間作って行くことにした。

 

父とは数年会っていなかった。

痩せて、年老いていた。

体調は悪そうに見える

 

布団に横たわり

起きることもツラそうだった。

 

母や妹も総合病院へ行くように

何度も勧めたみたいだ

 

僕も、話はしたが

頑固な父は行かないとの一点張り。

 

昔から、父はそうだった。

僕の話など素直に聞くわけがなかった。

 

数週間後

父は救急車で運ばれ

入院になった。

 

心配になり僕は病院へ向かった。

 

病室へ入った時だった。

父が僕を見て

「母さん、この人誰だい?」

 

ふざけているのかと思ったが

 

父は小脳の脳梗塞だった。

 

僕のことはわからないみたいだ

ショックで頭が真っ白に。

 

 

今度会った時に、今までのことを

きちんと話し伝えようと思っていた矢先だった。

 

 

その後、母から

父が集中治療室に、入ったと連絡がきた。

 

僕は、家族を連れ病院へ向かった。

 

病室に入ると

機械が体中に付けられた状態でした。

 

親父に声をかけるが

反応はなかった。

 

帰り際に、父が涙を流していた。

 

来たことは伝わったんだ

僕の言いたいことは伝わらない

 

間もなく

父は逝ってしまいました。

 

父は、僕に何を言いたかったのか?

父とわかりあう事もなく

 

僕は後悔をした。

 

この歳まで、父を避け

話もろくにせずに来たことに

 

葬儀が終わり

母から聞かされた。

 

「お父さんはいつも、あんたのことを心配していたよ。

面と向かっては、言えなかったみたいだけど」

母から色々なことを聞かされた。

 

母からの話から

 

父は

 

僕を愛してくれていたんだと思った。

 

もっと早くに言って欲しかった。

言葉にしないと伝わらない

 

後悔で涙が止まらなかった。

 

親父、

親孝行もできず

最後まで、自分勝手で

 

素直に言います。

「ごめんなさい。ありがとう。」

 

 

 

ここまでお読みいただき

ありがとうございます。

 

~つづく~

次回:世界観『第36話 目指す先は』