思いを込める | らいとまんのブログだぜ

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映画、怪談、競馬、俺の料理、日々のつぶやき・・・

ソースの作り方を伝授してくれた弟が
言いました。
「思いを込める。必ず伝わる」

僕は映画を作る時も料理を作る時も、
新築マンションやビルのクリーニング
をする時も、お客さんとは一対一だと
いう思いで臨んでいます。

作り手は不特定多数が相手だけど、
お客さんにとっては一対一です。
本当に実際、全て一対一である事は
難しいけれど、少しでも一対一の
思いで臨んでいれば、必ず伝わると思ってます。

弟は、心から信頼できなければレシピ
は教えられないと言います。
俺も弟が守って来たものは守り切ろう
と思います。
だから、俺も弟も死んだらシジュウの
ハンバーグは今生から消えるだろうけど。
でも、お客さんの心に思いを馳せられない
人に教えてしまって、いつしか空っぽな
ものになっちゃうくらいならそれでもいい
と思います。

「椿三十郎」は黒澤明監督のオリジナルと同じ
脚本を使って作ったのに、あの有様です。
そういう事なんです。

思いは伝わる。
思いのこもらないものは伝わらない。

でも、心からシジュウのハンバーグを好きに
なってくれて、お客さんの笑顔と感動に心を
寄せ続けてくれるような人がいたら、俺たちが
死んでからも守って行って欲しいなあ。

そんな人に出会い、育てられる事もまた、
夢の一つです。