●怖いお局様 ◇48歳女性 他多数◇

 調理補助パートの求人票を応募したいと持参。気になったのは前職も調理の仕事をしていたが、3か月で退職していた。理由を聞くと・・・

 

 社員食堂の調理現場に就職したが、お局様がいて、同じことを聞くと、「前も言ったでしょ、何度同じことを聞くの!」と言われ、その後も仕事の手順を教えてもらえなかった。それ以外にも、事あるごとに嫌みやいじめをうけ、精神的に疲れたのでやめたとのこと。まさに、パワハラ退職と言える。

 

 

 こういうお局様は日頃のストレスをこうした立場の弱い人間にぶつけることにより、精神的なバランスをとっているのかもしれないが、その対象者になった者にとっては堪ったものではない。

 

●パワハラ辞職

 たまたまその会社の採用担当者に面識があったので、電話で事情を伝えると、「そのことは承知しており、それとなく本人(お局様)に注意はしているが、その人は仕事ができるので辞められると困る。その人とうまく付き合える人に当たるまで辛抱して採用するしかない」とのこと。

 なんともやりきれない回答だが、人手不足で苦労している中小企業にとってはやむをえないのかもしれない。

 

 国も、改正労働施策総合推進法(別称:パワハラ防止法)を施行したが、中小企業やそこに勤める社員に浸透するには、まだまだ時間がかかりそうだ。

 

●退職理由は人間関係が一番多い

 職業紹介の窓口で転職したいという人が頻繁にこられるが、転職理由は、肌感覚だが7割以上(女性の場合はそれ以上)人間関係が原因である。

 職業適性も仕事に対するモチベーションも、すべて人間関係が円滑であることが土台になる。いくらやる気があっても人間関係が悪ければ、仕事は長続きしない。

 極論すれば、いい仕事に就けるということは、いい上司や同僚がいて、人間関係が円滑な職場で働けるということになる。

 しかし、これは働いてみないとわからないというガチャ的宿命があり、就職は結婚と同じでギャンブルと言われる所以でもある。

 

 とくに女性の職場の場合は、女性は群れる習性があり、お局様に目をつけられたり、派閥問題などで撥ねピンにされると、選択肢は、辞めるか辛抱して働き続けるかしかなくなる。 

 辛抱するか、辞めるかは迷うところであるが、辞めるのであればハローワークなどで次の仕事を探せばいいのだが、すぐ辞めるのはくやしいと思ったら、自ら精神力を高めるか自分の考え方を変えるかしてお局様とうまくつきあうしかない。

 

●心理カウンセラーに相談しよう

 窓口でどうすればいいか相談をうけることがあるが、残念ながらこの対処方法は、専門外なのでよくわからない。ここは臨床心理士等の資格をもつ心理カウンセラーに相談してもらえればいいかと思う。

 YouTubeで心理カウンセラーの講座がいくつかある。私も精神的に落ち込んでいた時、利用していたサイトがあるので、よければ参考にしてもらえればと思う。

 

■心理カウンセラー やさお  https://www.youtube.com/watch?v=C0wB13gzdo0

■心理カウンセラー るろうに https://www.youtube.com/@rurouni15967