●経験のある仕事以外はやりません 

 40歳代後半男性、電気制御系技術者の求人票を持参して窓口へ。

仕事内容について、大まかな内容は記載されているが、もっと細かく知りたいので聞いてくれといって、細かい技術的な質問をいくつか挙げてくる。

 技術的に細かいことは、面接で直接会って、当事者どうしで確認してほしいといっても

 もし、経験のない仕事を任されたら困るから、応募前に確認しておきたいとのこと。

 

 

   いろいろな作業工程がある中、経験のない分野の仕事はやりたくないというスタンスである。

 経験のない分野の仕事も挑戦的に取り組む姿勢を示さないと、会社側も採用する気にならない。

 こんな考え方では、応募しても採用されないことを本人は全く気づいていない。

 

 我々相談員も正直、技術的な質問の内容や、会社からの返事も専門過ぎてわからない。また、回答にさらにかぶせた質問もあり、それを電話口で応募先と本人の間に入って、なんどもやり取りするのである。電話越しに単なるメッセンジャー状態になる。

  再度、もし間違って伝えたら迷惑をかけることになるので、専門的なことは当人者どうしで直接電話で話してほしいというと、応募するかどうかも決めていないので、絶対いやだというのである。

 

正直、こういうタイプの相談者は疲れる。

 

  細かいことばかりにとらわれ、仕事の内容の本質を見ていない。

 なぜこの会社で働きたいのか、どういう形で会社に貢献したいのか、などの視点ではなく、自分の都合ばかりを考えている。

 もし、やったことがない仕事を任されたら周りに尋ねて、覚えていけばいいだけ話なのだが、どうもコミュニケーションが苦手(コミュ障)な印象を受けた。

 

 結局、応募には至らなかったのだが、確認すると、直近で3社ほど応募していたが全部不採用だった。

私が経営者なら、絶対採用しないタイプである

 

 コミュ障の人は、自分がコミュ障あるということを自覚していれば、まだ対処方法はあるのだが・・・。