文中≪≫は面談中の私の「心」の声です。

 

●尊大な人 ◇42歳 男性◇ 
 SEのキャリアを活かして、IT系を中心に応募しているが、なかなか内定がもらえない相談者。

 中小のIT企業に応募しようと自選した求人票を持参し紹介状の発行依頼のため窓口に。

 

  応募条件や雇用条件を確認中も、こちらの問いかけに

「ふん、ふん」「あっ、そう」など、尊大な態度が気になっていた。

 応募先に電話すると、直接本人に代わってくれと言われ、本人に受話器を渡す。

 電話での応募先からの質問にも「ふん、ふん」「そう、そう」・・・

 

 

 本人と応募先との話が終わって、受話器を渡され、応募の段取りの話をしようとしたら、応募先からの第一声が

「この人、応募してもらっても採用できません!」

 《ごもっともです》

 

 本人にその旨を伝えると「えっ!なぜ?」と理由がわからないのか意外な表情。

《当たり前やろ、電話であんな口のきき方して!》

「むこうの担当者は、電話の応対でなにか不快な気持ちを持たれたのかもしれませんね~」

 と私なりの最大限のやさしいことばで気づいてもらえるようフォローはしたが・・・。

 

 その後、出直すこととなったが最後まで怪訝(けげん)そうな顔をしていた。

 採用してもらえない理由をまったく理解していない様子。

 

 この相談者は、お店にいっても、店員に対してこんな態度なのかと思ってしまう。

 応募の前に社会人として基本的なビジネスマナーを学び直すべきであった。