関西弁の会話をそのまま記載していますのでご了承ください。
文中≪≫は面談中の私の「心」の声です。
●家なきおじいさん ◇68歳 男性◇
いすに座るなり、話しを始める・・・
相談者「昨日、大阪から電車で来た。所持金が200円しかない、昨日の夜は近所の公園で野宿した。住み込みで働けるところはないやろか、できれば日払いもしてくれるところがええけど・・・。昔はそんな仕事よくあったやろ。」
私 「それやったら大阪に帰って西成(※)あたりで仕事をさがしたほうが早いんとちゃいますか?」
(※)大阪市西成区のこと。昔、あいりん地区といって、大阪の日雇労働者の聖地と言われていた。
相談者「大阪ではいろいろあって働けんのや、そやからここに来たんや。」
とりあえず、求職者登録しようとして住所を確認すると・・・
相談者「大阪に住所はあるけど、追い出されて今は別の人が住んでるわ」
私 ≪それは住所不定や!≫「そうですか、それでは一応、空欄にしておきますね」
次に携帯電話番号を聞くと・・・
相談者「持ってたんやけど、ある日突然通じなくなったんよ。料金払ってなかったからかな~?」
私 ≪当たり前や!≫「そうですか、しかたないですね、これも一応、空欄にしておきますね」
もちろん日払い、週払いの仕事はあるが、定まった住所がなく、電話もなく、65歳を超える人を会社もなかなか雇ってくれないことを説明。
●一時生活を支援するところがあります
とりあえず、こうした住むところがない生活困窮者を支援する窓口のある地元の社会福祉協議会に連絡をいれ、そちらで相談するよう誘導してお引取りをいただいた。
こうした高齢の日雇労働者はいずれ働けなくなったらどうするのだろうか? どこに定住するのだろうか? 多くは生活保護を受給することになるのだろうと思われるが・・・ 考えてもしかたがないのだが少し気になるところではあった。
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