●アラフィフよ、自信をもって! ◇52歳女性◇

 医療事務で15年ほど大手病院にパートで勤務していたが、病院が半年後に、通勤できない場所に移転することになり、今から次の仕事を探しておきたいと来窓。

 

 

 「こんな歳で雇ってくれる病院なんて、あるのでしょうか?」年齢のことばかり気にして心配そうな顔で相談を受けた。最近は不安でよく眠れないとのこと。

 

  ただ、実際のところ、これまで50歳代でも医療事務職で紹介して採用になった例はいくつか知っており、謙虚で誠実そうなおばさん(失礼)で好感も持てたので

 

 「もちろん、若い医者の経営するクリニックなど、若い女の子を雇いたいところもありますが、すべての病院がそうではありません。実務的で即戦力を求める求人も必ずあります。

  ○○さん(相談者の名前)なら、実務経験も豊富だし、即戦力だし、何といっても、こうして相談していると話しやすいし、面接官にも好印象をもってもらえると思いますよ。

  1社ですぐ決まることはないかもしれませんが、粘り強く2社,3社と応募していくと、必ず声が掛かると思いますよ。自信をもって応募してください」

 

と励ますと 笑顔になり、

 「そのことばを聞いて安心しました。少し元気が出た気がします。まだ時間があるので、いろいろさがして応募してみます」といって帰っていかれました。

 

 これまでの採用実績の紹介と一般的な「励まし」しかしていないのだが、元気になってくれればこんなうれしいことはない。

 

 人はささいな言葉でも、響けば元気になれることがある。職業相談員として、使命感を感じた時でもあります。