●見た目が大事 ◇56歳 男性◇
大手電機メーカの早期退職の募集に応じて退職。性格は温厚そうで会話も問題ない。キャリアもそこそこあるのだが、離職して6ヶ月経っても再就職先がなかなかきまらない。
なぜなんだろうと観察してみると・・・
服装をみると、着古したヨレヨレのポロシャツとチノパンで、下着のシャツが首元から見えており、イマイチ身だしなみが冴えない。さらに致命的なのが、鼻毛ボウボウである。面談中も鼻毛が気になって話しに集中できない。
人間は中身が大切といっても、就職活動ではその考え方は通じない。
面接の際の第一印象は「見た目」で7~8割決まると言われている。特に高年齢者になればなるほど、身だしなみが大切である。
若いころは若さでカバーできても、高齢でだらしない服装や身だしなみは、それだけで貧粗に見えてしまう。
結婚しているのに家族はだれも注意しないのだろうか、夫婦関係はどうなっているのだろうかなど、仕事探し以外でいらぬ詮索をしてしまいそうになる。
なかなか指摘することができず、希望する職種の求人の情報提供や紹介状を発行して面談は終わった。指摘してあげた方がよかったのだろうか、いまだに少し後悔している。
ハローワークでは一応、相談者向けの接遇マニュアルがあるが、鼻毛ボウボウの場合の対応方法はどこにも記載されていない。(当たり前か?) また、だれに聞いても教えてくれない。
よくよく考えると、鼻毛を指摘していいのは、理髪店か美容サロンくらいかもしれない。
「鼻毛、切っときますね~~」

