こんばんは。evolokuyです。
先日、Twitterにも呟きましたが、
読売ジャイアンツの2020年シーズンを振り返っていきたい!
見出しはこんな感じでしょうか。
第1章:未曾有のシーズン、無観客開幕
第2章:ズバリだった、トレード補強
第3章:走り抜けた、セ・リーグ2連覇
第4章:天国から地獄、悪夢の4連敗
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第1章:未曾有のシーズン、無観客開幕
2月のキャンプイン、ここまでは順調だった。
坂本勇人キャプテンが自主トレ中、キャンプ中と、
相次ぐインフルエンザ罹患は心配したところだった。
しかしながら、それ以外の部分は比較的順調な滑り出しだった。
キャンプが終わった瞬間に未曽有のシーズンが幕を開ける。
オープン戦無観客開催、開幕延期、オリンピック延期に、
非常事態宣言の発令。。。
暗いニュースが世間を賑わしていた。
それでも、6月。無観客ながら、プロ野球は開幕した。
ジャイアンツはこんな時でも強かった。
打っては、4番に座った岡本和真選手が打線を牽引。
投げては、エース菅野智之投手が開幕から連勝を積み上げた。
坂本選手、丸選手といった主力が相次いで不調にあえぐ中、
4番が気を吐いてチームを引っ張ったのは大きかった。
序盤早々、セ・リーグ首位に立つと、早くも独走ムードが漂った。
第2章:ズバリだった、トレード補強
そして、今年のジャイアンツを象徴するのは、トレード補強。
その中でも、高梨雄平投手とZ.ウィーラー選手の加入は大きかった。
2人とも東北楽天ゴールデンイーグルスからの加入だったが、
セ・リーグの野球にも適応し、加入直後から貴重な戦力として活躍した。
高梨投手は左の中継ぎとして、無失点投球を長きにわたって続けた。
終盤は疲れで精彩を欠く場面も見られたが、防御率1点台の好成績だった。
ウィーラー選手は活躍はもちろんのこと、ムードメーカーとしてもチームを鼓舞した。
まさにジャイアンツにはいないタイプの選手だった。
他球団を見ても、ここまで戦力の入替を断行した球団はなかった。
危機管理を徹底した結果の成功例ではなかっただろうか。
第3章:走り抜けた、セ・リーグ2連覇
選手は過密日程が続く中を戦い続けた。
その選手を上手くやり繰りしたのが原辰徳監督だった。
賛否両論を呼ぶような采配もあった中で、
中心選手に大きな怪我をすることなく1年間戦い抜いたのは立派だ。
ワンサイドゲームになれば、主力野手をベンチに下げ休養させた。
ブルペン陣も最終盤までは2連投までと徹底的な管理がされていた。
その最たるシーンは、あの甲子園だろう。
増田大輝選手の“登板”だ。
あの阪神戦は、11点ビハインドの8回裏だった。
普通なら投手を起用するが、勝ちパターンの投手しか残っていなかった。
そこで白羽の矢が立ったのが、増田選手。
高校時代に投手の経験があったが、プロのマウンドは当然初めて。
しかも、高校球児の憧れる甲子園球場のマウンド。
増田選手は臆することなく、阪神打線を抑え込んだ。
上位打線かつ4番の大山選手にも回っていたので、大したものだ。
日本よりスケジュールがタイトなメジャーリーグではよく見かける光景だ。
日本人でもイチロー選手や青木宣親選手(現ヤクルト)がマウンドに上がっている。
先日のシーズン感謝祭では、原監督が昨年から準備させていたと発言。
この辺りは監督の危機管理能力がさせたものかもしれない。
2009年9月4日、“緊急捕手・木村拓也”の一幕辺りから、
原監督の口から「危機管理」というワードがよく出るようになった気がする。
とはいえ、順風満帆なシーズンとも言い切れなかった。
亀井善行選手、大竹寛投手、中川皓太投手と相次いで故障で戦線離脱。
それでも、残された選手が奮起し、2連覇へと突き進んでいった。
2020年10月30日。
未曽有のシーズンながらもセ・リーグを序盤から独走し、
ジャイアンツはセ・リーグ2連覇を達成した。
菅野智之投手は開幕投手からの13連勝、通算100勝達成。
坂本勇人選手は優勝決定後の11月8日、右打者最年少の通算2000本安打達成。
岡本和真選手は31本塁打、97打点で本塁打、打点の2冠王に。
舞台は整った。
あとは昨年味わった4連敗の借りを返しに行く!
そうなるはずだった。
第4章:天国から地獄、悪夢の4連敗
2019年10月。
ジャイアンツはソフトバンク相手に4連敗。あっけなく日本シリーズを去った。
あれから1年。
同じ舞台で、そのソフトバンクと再び日本一を争う。
ファン以上に選手たちが「勝ちたい」という気持ちが強かったに違いない。
しかし、神様はあまりにも残酷な現実を叩きつけたのであった。
2年連続の4連敗。。。
私自身、4つ勝てるとは思ってはいなかった。
2年続けて、1つも勝てないなんてことがあるのか。
ただ、第1戦の栗原陵矢選手の先制弾で、嫌な予感がしていた。
「これは…、またか…」
菅野投手で先手を取ってからが勝負、というのが巨人が勝つ条件とも言えた。
それを鼻からへし折られた。
あとはズルズルと敗北街道を下っていくだけだった。
原監督の采配を疑問視する声が多数あったが、
正直、この実力差を采配だけで流れだけでひっくり返すのは無理な話だった。
2年連続4連敗という結果は、ジャイアンツ1球団のみならず、
セ・リーグ全体を揺るがす一大事となった。
今のプロ野球は、「技のセ・リーグ」「力のパ・リーグ」と言えるだろう。
特にソフトバンクが中心となって、力勝負の野球が展開されているのがパ・リーグ。
今まではセ・リーグも対抗できていたのだが、ここ10年は完全に押されている。
DH制の議論は賛否両論あるが、私は賛成派だ。
やはり少なからず野球に影響を与えているに違いない。
今季からメジャーリーグでナ・リーグもDH制を採用するようになった。
DH制を敷かないセ・リーグは完全に少数派になったのだ。
近いうちに制度改正が行われてほしい。
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というわけで、またしても勝ったのか、負けたのか、
よく分からないシーズンの締めくくりとなってしまった。
非常に残念ではあるが、2年続けて悔しい思いをしたことで、
個々が変化しなければ倒せない、そう感じたことだろう。
この不名誉がいつか財産となって返ってくることを期待して、締めとする。
それでは(^^)/~~~