運命の秋季団体戦3日目。

前日、握手会でこじまこにもらったパワーで頑張るしかない!







6Rは某R大R学部。

オーダーの読み合いが勝負を分けるといっても過言でない相手。

ここまで全敗とはいえ、油断できない。

私は三将で出場。







相手はチームの大黒柱。

前日の握手会の空き時間はほとんどをこの将棋の対策に充てていた。

その意気込み通りにある程度想定していた局面で進む。


A図は▲7五歩と仕掛けられたところ。

青野流の変化で見かける展開だが、6八玉型が工夫。


A図以下は

△7六飛▲8七金△7五歩▲4五桂△4四角▲7四歩

△8六歩▲7六金△同歩・・・


本譜は本当に一直線の殴り合い。

正直自信はなかったが、そこそこ対抗できているとは思っていた。

ただ、普通の青野流と違い、7七の地点に1枚多く利いているので、

少し勝手が違うのはひしひしと感じていた。







少し進んでB図。

この辺りは少し劣勢で、手番を渡すとまずそうと思いつつも、

具体的には分かっていなかった・・・・・・。

しかし、ここで▲2四歩が激痛・・・・・・。

以下はあっという間に散るしかなかったwww




ただ、ビックリしていたのは絶対的な強さを誇る相手の彼が、

この▲2四歩の着手の時、駒を飛ばしてしまうほど、ブルブルと手が震えていて、

一瞬切れ勝ちになってしまわないかと変な心配をしていた・・・・・・。

それほど極限状態になったのはこちらもしっかり対策してきたからだと思う。

でないと、俺ほどの弱さの人とやって、そこまで震えることはない気がした。




そしてチームは3-3で最後1年生が残ったものの、きっちり勝ちきってくれて4-3勝ち!

残留に望みを繋いだ。

ただ、予想外の展開に進み、うちとC大学、D大学の3つ巴の残留争いに…。

おまけにこの時点で6位で残留ギリギリのラインにいたうちが、

7Rの当たりが一番悪い・・・・・・。果たして残留なるのか?







7Rは某Y大学。

この大学は新規参入から3季連続昇級していて、

今季も昇級に届きそうな戦いっぷり。

それを止めつつ、うちの残留を懸けて、

三将で対局。







C図はその序盤。学生連盟主催の大会はこれが最後。

最後を締めくくるのにふさわしい四間対急戦。

ただし、玉頭銀を受けて立つ大胆な作戦。

基本的には居飛車が避けるべき変化だが、どうなるのかやってみようと思った。

今、▲3八飛に△3二飛としたところ。



C図以下

▲3五歩△同歩▲同飛△4三銀▲3七桂△2二角

▲3二飛成△同銀▲4五歩△2九飛▲4四歩△1九飛成

▲4五桂△3七歩(D図)







帰宅後、渡辺二冠の『四間飛車破り【急戦編】』を確認すると、

△3二飛には▲5五歩があるとの記述…(^_^;)

全く頭に入ってませんねwww

苦し紛れに歩を伸ばしていく変化で紛れを求めた。

そして、D図を迎える。




▲4三歩成が現状では入らないので、辛いと思っていた。

しかし、この△3七歩を見てギアを変えた。

次に指したのは▲3六飛!

局面を悲観しながらも、しっかりと咎めることに成功!

以下△4二金▲5三桂成△同金▲3二飛成△4四角▲同角△同金…と進行。







それから10数手進んだ局面がE図。

無理攻めをきっちり受けきってようやく手番を得た。

大人しく▲9五同歩も読んだが、9筋に玉が逃げる変化が多いので、

▲7一銀とここで攻めに出た。




飛車が入ったので、△7一同金とできない。

(7一で精算した後、▲6二金でも▲6一金でも詰み。△9三玉に▲9四飛がある。)

ということで本譜は△9三玉と逃げた。

それに対して▲9五歩と手を戻した。

余裕があったので、▲9四飛で詰まないかと考えたが、銀が1枚足らないwww




そこで相手は△8四歩。

私は息を吐いて、呼吸を整えた。

以下▲9四歩△8三玉▲8二飛△7四玉▲7五香△6五玉▲6六金(F図)まで。







詰みが見えてからは4年間の思いを噛み締めて、

駒音高く、盤に駒を叩きつけた・・・・・・。

相手が投了した瞬間、

「あ、これで終わりか…。最後に貢献できなかったか…。」と感慨にふけていた。

この時、私はあることを悟っていた・・・・・・。







私の対局が終わった時点で1-3。

2局は優勢だったが、次に終わったのがうちの負け。

チームの勝ちがなくなり、「降級か…」と肩を落とし、

D大学-T大学の戦型取りをした後輩に状況確認をしに…。




T大学は6R時点で1位を確定させていて、育成オーダーw

状況は悲観せざるを得ないもの。

しかしながら、全局終了した時点で確信がないものの、T大の4-3勝ち(!)。

盤面を見る限り、「本当か?!」と疑うしかなかった。

しばらくして、お互いの代表者がオーダー表への記入を始める。






固唾を呑んで見守る中、上から順に確認が行われ、六将までで3-3。

そして、最後の七将がT大○。

その後輩と2人で、笑顔で顔を見合わせ、喜ぶことしかできなかった。

その時点でうちが2勝していたので、勝数の関係で辛くも残留確定。

この3週間、本当に苦しかった・・・・・・。

運も味方につけてではあったが、何とか苦しかった日々が報われた瞬間だった。







チームは最終的に3-4負け。

悔しいことではあるが、Y大の4季連続昇級をアシストする形となってしまった・・・・・・。

突出した人がいるというわけではないが、団結力・チーム力が非常に高い印象だった。






個人的には最終日連敗を免れ、内容的にも十分満足で、

4年間の最後を飾るにふさわしいかは分からないが、

後悔のない指し回しをすることができたと思う。

前日のこじまこの握手でもらった力は大きかったようだwww

「応援してるね」と言われて、勝たないわけにはいかないので、

ある意味安堵の気持ちでいっぱいだったwww

私個人としては学生連盟主催の大会を全て終えた。

団体戦の星を整理すると、


1年春:B2 ------- 0勝0敗

1年秋:B2 ●●○-●○○ 3勝3敗 1年次:3勝3敗

2年春:B1 ●○●●●-- 1勝4敗

2年秋:B2 ○●●○○○○ 5勝2敗 2年次:6勝6敗

3年春:B2 ○○●○●●○ 4勝3敗

3年秋:B1 ○●●●●-○ 2勝4敗 3年次:6勝7敗

4年春:B1 ●○●○○○○ 5勝2敗

4年秋:B1 ●○○●●●○ 3勝4敗 4年次:8勝6敗


通算:23勝22敗(.511)

B2通算:12勝8敗(.600)

B1通算:11勝14敗(.440)


1日目通算:7勝7敗(.500)

2日目通算:7勝13敗(.350)

3日目通算:9勝2敗(.818)


1R通算:3勝4敗(.429)

2R通算:4勝3敗(.571)

3R通算:2勝5敗(.286)

4R通算:3勝3敗(.500)

5R通算:2勝5敗(.286)

6R通算:3勝2敗(.600)

7R通算:6勝0敗(1.000)


何とか最終的には4年次に初の年間勝ち越し、通算の勝ち越しを達成。

また、4年生にして初めて春秋14戦フル出場を果たした。


データにすると色々見えてくるwww

B2では勝ち越したが、B1では負け越し。ということは・・・・・・。

開催日別だと3日目が突出して成績がいいw

ラウンド別にしても最終7Rが6戦全勝と抜け出ている。

どうやら最後に向かって、追い込まれると力を発揮するようだwww


やはり個人戦で1度も2日目進出ならなかったのにも絡んでくるが、

絶対的な実力は持ち合わせていなかったのは確か。

実際に3年秋以降に負けた10人はいずれも相手大学の主力級。

取りこぼしは1つもなかったと言えるが、逆に一発も入らなかったということ。

もう少し個人的にはエースを潰して、チームに流れを呼ぶ活躍がしたかった思いはある。







チームとしては今回これほど苦しみながらも残留できた運は持っている。

ただし、このままでは来春降級する確率が非常に高いと感じている。

今秋4年生が稼いだのは10勝。例年以上に多い数字。

この穴をどのように埋めるかがキー。

会全体でどれだけ団結して、取り組んでいけるかが重要になるはず。







これから卒業までの約半年は肩の力が抜けるので、

ある意味今まで以上に本気を出して、後輩にぶつかっていこうかな、と思っている。

4年生があと貢献できることは少しでも後輩の実力向上を手助けすることだけ。

こっちからしても、別に老け込んでいくわけではないので、

今後の将棋人生のためにも本気でぶつかっていきたいと思ってます!







それでは( ´ ▽ ` )ノ