カウボーイと怖い本、船頭の話とVSギドラ | あいん氏のブログ

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借りて観た映画のタイトルやその週に起きた出来事などを気まぐれに書いてます。アプリが使えないから投稿記事の再編集と写真掲載が出来なくて不便。

「カウボーイと怖い本、船頭の話とVSギドラ」

先週、病院帰りに借りた4本。
(洋)スケアリーストーリーズ
(洋)スペースカウボーイ
(邦)ある船頭の話
(特)ゴジラVSキングギドラ

先週は久しぶりにクリント・イーストウッド主演のスペースカウボーイが見たくなり、それを主軸に適当に選んだ。
前回、84ゴジラを見たから、その流れで未だ見れてない気がするVSキングギドラを選んで、気になっていたオダギリジョー初監督作品の「ある船頭の話」をかごに入れ、ギレルモ・デル・トロ監督作の最近の人気ホラー「スケアリーストーリーズ」を借りて4本に。

スペースカウボーイは、アメリカの宇宙開発計画初期にテストパイロットやエンジニアとして参加していた型破りの空軍兵士4人が、NASA開設により計画が空軍から移行されてお役御免となり、数十年たった現代(少し前やけど)に、ソ連の通信衛星が故障により軌道を外れ、地球への落下を始めた事で、その通信衛星の制御システムを作ったエンジニアである主人公(クリント・イーストウッド)に NASAから救援要請が入り、衛星軌道上で直接修理するために、老体となったかつての仲間「チーム・ダイダロス」を召集、宇宙飛行の訓練を経て4人のご老体がスペースシャトルで宇宙に向かう。
なぜソ連の通信衛星にアメリカ製の制御システムが使われているのか。
なぜソ連は老朽化した通信衛星を廃棄しないでアメリカに修理依頼を求めたのか。
それらの謎が宇宙空間で明らかになり、予想不能のトラブルに見舞われながらもチームダイダロスはそれに対処し、1人を除いて他のメンバーは地球へと帰還する。
この作品の知名度はあまり高くないけど、アメリカらしさ満載の愉快痛快スペースオペラに仕上がっていて、個人的に好きな1本です。

スケアリーストーリーズは、パシフィック・リムやTVドラマ「ザ・ストレイン」のギレルモ・デル・トロ監督のお得意なホラー作品。
と言っても、子供にもオススメ出来る懐古的なモダンホラー。
舞台はベトナム戦争をやってる頃のアメリカの田舎町。
主人公の少女とその幼なじみ男子2人は、近所のいじめっ子にハロウィンの仮装して仕返しのいたずらをするが、怒ったいじめっ子男子が仲間を連れて追いかけて来て、徴兵逃れの少年の車に逃げ込む。
いじめっ子たちに発見されるも、場所がドライブシアターだったので周りから邪魔するなと怒鳴られていじめっ子たちは退散。
主人公たち4人は、一家全員行方不明になって廃墟となった屋敷に肝だめしに行き、そこで自サツしたと噂される娘の地下室と、彼女の書いた本を発見し、再び現れたいじめっ子に地下室に閉じ込められるが、なんとか脱出。主人公はその本を持ち帰ってしまう。
そこから自サツした少女の呪いが、彼女の本に血文字でエピソードが書かれる事で、関わった少年少女たちに降りかかり、1人、また1人と行方不明になって行く。

「ある船頭の話」は、少し前からずっと貸出中の状態で気になってて、今回やっと借りられました。
時代は明確に語られてないけど、大正か昭和初期の辺鄙な田舎が舞台みたい。
エンドロールではロケ地が新潟県でした。
オダギリジョーが長年温めていた企画を脚本に起こして監督した作品らしく、主演は名優・柄本明。
大きな川の流れがゆるやかな中瀬で、渡し船の船頭をしている老人ジュウゾウと、近隣集落に住むマタギたち住人、そして旅人や町医者、近くに建設中の橋の建築技師たちがジュウゾウの渡し船を利用しながら穏やかに話が進む。
ある時、客なしで舟を漕いでいたら流されて来た人間を見つけ、小屋に運び込む。
遺体かと思われたそれは、まだ幼く傷ついた少女であって、濡れた衣を脱がせて体をふき、毛布をかけて焚き火で温め、薬草を傷に当てて介抱したところ、数日して元気になった。
しかし何も語らず怯えたようにジュウゾウの舟渡しをながめるだけの日々が過ぎる。

ロケ地の景観が美しく、人や川や森を映すカメラワークも稀に見る素晴らしさで、朴柮なジュウゾウの人物描写と、ゲスト俳優の意外豪華なキャスティングも見事。
いまは失われた古き日本の原風景が再現されているかの様で、俺的アカデミー賞を与えたくなりました。


ゴジラVSキングギドラは、84ゴジラに続く平成ゴジラシリーズの3か4作目になるのかな?
日本に未確認飛行物体が飛来して、海に沈んだギドラの遺骸や日本海に眠るゴジラを観察した後、富士山を臨む樹海に着陸し、日本の政府関係者と接触。
彼らは未来から来た人類で、過去を修正するのが目的だと告げる。
かつて、戦争末期にマーシャル諸島でアメリカの攻撃を退けた恐竜がゴジラの原型であり、水爆実験によりゴジラに変わる前の恐竜を別の場所に転送する事で、ゴジラ誕生をリセットする。
しかし、代わりに未来から連れてきた人工生物を置いて水爆にさらす事でキングギドラが誕生。
未来人の真の目的はゴジラ抹殺とキングギドラによる日本壊滅であり、現代に出現したギドラが日本を襲う。
しかし、北の海に転送された恐竜は旧ソ連が廃墟した原潜の放射能によりゴジラ化。
北海道に上陸したゴジラはキングギドラと対決する。

昔のNHKで放映してたジュブナイルSFドラマみたいな作風に好感が持てたし、ゴジラの設定に新しい要素を加える試みも、制作陣の強い意欲を感じた。
期待以上でした。