・ヌアダはそれを語る者レッドに異を唱える資格なしと断じるが、ヌアラ王女は「彼は魔王の息子アヌン・ウン・ラーマ、資格を認めます」と宣言し、両者の決闘で勝敗が決まるまで軍団は待機となる。だがヌアダ王子のダメージは王女にも反映されるからレッドには不利。手加減できる相手ではない。パワー型のレッドと身軽で技巧派のヌアダの戦いは一進一退、ヌアダは宮殿の歯車に誘い槍剣でレッドを追い詰め、レッドは剣を落とす。巻き込まれたら潰される歯車を逆に利用してレッドはヌアダに王手を掛け、ヌアダは「コロせ。私は自分を止められない」と命を委ね、レッドは勝利を宣言して王冠を奪い決着。
・背を向けたレッドにヌアダはナイフを向けようとするが、王女が自傷して倒れ、ヌアダも同じ傷を負って止まり、「人間はお前たちを見捨て、敵になるだろう。滅びるべきはどちらか?」の問いを残し、エイブは自ら致命傷を負ったヌアラ王女に寄り添い思いを伝え、2人は手を合わせ繋り、ヌアダは妹を思い、砂となって崩れ去った。
レッドが得た王冠はリズの炎によって溶け崩れ、黄金軍団は再び玉となって永久に封印された。
・地下の魔宮から地上に出た一行は、捜索に来ていたマニング局長と鉢合わせし、レッドは辞めると伝えて銃だけ貰って背を向け、リズもエイブも後に続く。模範的公務員だったクラウスも局長に放送禁止用語の悪態をついて辞職。
・レッドはリズにこれから生まれて来る赤ん坊をどこで育てるか夢を語るが、リズは「赤ん坊たち」よ、と2本指を立てて笑い、パパは唖然となって終幕。
邦画は、
「フォルトゥナの瞳」を借りた。
主演∶神木隆之介、共演∶有村架純。
飛行機の墜落事故から奇跡的に生き延びた主人公・木山慎一郎は、余命わずかな人を見るとその体が透けて見える「フォルトゥナの瞳」と呼ばれる能力を持つ。
墜落現場では機体の破片と乗客の遺体や荷物が散乱しており、わずかに生存した者も慎一郎の目には透けて見えた。
1人の生き延びた少女が手を伸ばすが大きな破片の下敷きになってしまう。
《まとめ》
・ガレージ遠藤という整備工場で働く慎一郎は同僚・金田とのいさかいで携帯が壊れ、修理を頼もうと入った携帯ショップで親切な店員・桐生葵と出会い、液晶画面を無料で補修してもらい好感を持つ。
・慎一郎は通勤電車で透けて見える人を見かけ、携帯ショップの帰りにも透けて見える人がいて後を追うと、その人は交通事故に遭って即タヒする。
・別の日に携帯ショップに携帯の相談に行くと、あの店員・葵が応対してくれたが彼女の手が透けており、命の危険を伝えようと声を掛け、仕事終わり20時半に駅前カフェで待ち合わせの約束を取り付ける。遅れて店に来た彼女の手は透けておらず、たった今、1人の命が助かったと言って、安心して店を出る。
・良い行いをしたと自信を持った慎一郎は会社の2号店店長を引き受け、夜中まで作業をしていると葵が尋ねて来て、工場の爆発事故の記事が載った新聞の切り抜きを見せ、命を助けてくれた事の感謝を伝える。「あの日、誘って貰ってなければ私は爆発事故に巻き込まれていました」
・本店で同僚の金田の不祥事が発覚し、社長は金田に解雇宣告。金田は八つ当たりで慎一郎に工具を投げ、社長は怒って金田を殴り追い出す。その後、社長が透けて見えた慎一郎は残業後に社長をメシに誘い、逆恨みした金田の闇討ちから社長を救い、社長の透けは消えるが慎一郎は心臓の痛みで失神する。
・病院で目覚めた慎一郎は社長の奥さんに心配され、社長は医師から診断報告を聞いていた。翌日、病院で透けて見える女の子を見つけ、後を追おうとするが担当の黒川医師に「やめておけ」と止められ、屋上で他人の運命が見える「フォルトゥナの瞳」の話をされ、慎一郎と同様に黒川も命が消える人間が分かるのだと告げられる。
他人の運命に干渉すると大きな代償を払う事になる。もし見えても他人の運命に関わるなと忠告を受ける。
・翌日、慎一郎は携帯ショップで葵に「大事な話があります」と言って待ち合わせの約束を貰い、前と同じ駅前カフェで葵に「付き合って下さい」と告白し、店外に連れ出されて「はい。お願いします」の快諾をいただき、2人の薔薇色の交際がスタートする。
・2人はデートを重ね、幸せを満喫。すべてが絶好調の慎一郎は金田を2号店で雇っていた。ある日のデートで慎一郎は自分が20年前の飛行機事故の生き残りだと打ち明け、葵は「覚えてるよ」。
あの事故で両親を亡くし、何もかも諦めて、自分はなぜ生き残ったのかを問い続けて来たと言うと、葵は「幸せになるために生き残ったんだよ」と答え、2人で子供を持ってパパ、ママと呼び合える未来を語り、「慎ちゃんが良ければだけどね」と同意を求め、慎一郎は「葵みたいな女の子が欲しい」と同意。
・2号店に横暴な客が来る。その客はかつて会社の受付嬢を口説いた金持ちの遊び人だった。受付嬢だった真理子の事を聞くと貢げなくなったから捨てたと笑う。金田は客に反発するが慎一郎は客だからと制止する。その客が車を取りに来た時に透けて見えたが何もせず見送り、客はその夜に居眠り事故でタヒ亡。
・上顧客だった彼の葬儀に社長と参列した慎一郎は、帰宅後に彼を助けなかった事を悔いて泣き、慰める葵に八つ当たりして葵は「慎ちゃんは弱いね」と言って帰る。
・数日後、通勤電車の乗客の多くが透けていた。公園でその事を考えていると公園で遊ぶ園児たちも透けており、1人の手を取ると保育士に警戒されて園児たちは避難させられ、慎一郎は残された遠足の案内チラシから、これから起きる列車事故を予測。駅で透けて見える人の乗る電車を確認して、事故はチラシの日付6/24(金)、この日の7:30発芦山行き列車で起きると確信する。
・その時間の電車は葵が早番の時に使っており、慎一郎は葵をその電車に乗せないために旅行に行こうと誘い、遠足予定の保育園には予定を延期するよう警告の電話を掛ける。
・黒川医師には、次に人の運命を変えると確実にタヒぬぞと警告されていた。6/24当日、葵に8時に迎えに行くとメールすると「代わりの子が急病で旅行に行けなくなった。ごめんなさい」と返信が来て、アパートを出ると保育園からの通報で刑事が来ており、慎一郎は逃げて駅に急行し、発車する電車の中の葵と目が合う。
・追って来た警官と入れ違いにタクシーに乗り、ニ駅先まで飛ばしてくれと頼み、駅でタクシーの発煙筒を取って構内に駆け込み、線路脇で作業中のクレーンの作業員が透けているのを見て線路に飛び降り、電車の前で発煙筒を焚いて立ち塞がる。
・地盤沈下でクレーンが線路に倒れ、電車は急ブレーキで停止し、ドアをこじ開けて葵が飛び降り、線路上にうずくまる慎一郎を抱きしめて泣く。
・慎一郎の葬儀の後、社長の奥さんから「あなたのおかげで慎ちゃんは幸せだった」と感謝された葵は、慎一郎のアパートの遺品整理をしていて慎一郎がタヒを覚悟して書き残された手紙とペアリングを発見して泣く。
・葵には秘密があった。葵もまたフォルトゥナの瞳を持つ者であり、慎一郎が生存した飛行機事故のもう1人の生き残りで、破片の下敷きになった葵を救い出してくれた少年こそ慎一郎で、海辺のデートで慎一郎がその話を打ち明けた時に運命の人だと知った。
・慎一郎が葵を旅行に誘い、2人が結ばれた夜、慎一郎の姿は透けており、命懸けで自分を救おうとしている事が分かって、慎一郎に生きて欲しいから自分の運命を受け入れて電車に乗った。自分の命より愛する人が生きる道を選択した。だが慎一郎の手紙を読んで、彼も自分と同じ思いで同じ選択をした事を知り、失った悲しみは大きいけれど、彼がそんな風に愛してくれた事が幸せだった。
この作品は悲しいけど大好きで何度も借りて見てます。
作者が「永遠の0」と同じ百田尚樹(日本保守党の現代表)だと知ったのは、この作品の文字起こしをした時。
次の選挙でも日本保守党に投票します。
テレビドラマから、
「Dr.コトー診療所2006」
2006年放映の第2シーズンの最終6巻を借りた。
八重山諸島の架空の志木那島が舞台の、離島での医療と人間模様を描いたフジテレビ系列制作・放映されたテレビドラマの続編。
主演は吉岡秀隆で、柴咲コウ、小林薫、筧利夫、時任三郎、大塚寧々、蒼井優、堺雅人らが共演。
脚本は富良野塾出身の吉田紀子。
前巻のあらすじ∶星野彩佳の後任で診療所の看護師として島に馴染んできたミナに突然の訪問者が現れる。それはミナの夫で、家族のいない似た境遇の者同士として結婚したが、夫がミナに依存するあまり暴力を振るうので、ミナは離婚届を残して逃げて来たのだった。
島まで追って来て復縁を求める夫は急病で心肺停止し、ミナの応急処置と診療所での手術で命を取り留める。
回復し、改心したと見せても夫の本質は変わらず、暴力で復縁を迫る夫に和田がキレて叱責しコトーも自分を改めてミナを解放するべきだと諭す。こうして離婚が成立し、ミナの離婚騒動は収まる。
島の看護師・星野彩佳は東京で1人、乳癌治療を行っていたが、コトーから事実を知らされた父の正一はすぐに東京に飛んで彩佳に会い、彩佳の口から説明する事を求める。
彩佳は乳癌の事、秘密にしていた理由を父に伝え、こうやって心配されるのが嫌だったと告げて、父を見ると今まで必死に耐えてきたものが崩れそうだから帰ってくれと言ってしまう。島に持った正一は妻の昌代にも打ち明け、星野夫妻は夜にコトーを訪ねて娘の支えになって欲しいと願い、和田や剛利の後押しもあってコトーは島を出発し、東京の病院で彩佳と再会する。
病室でコトーは島民から託された手紙や贈り物を次々と出して、「サンタさんみたい」と彩佳は泣き笑う。
術後の後遺症と再発の不安を漏らす彩佳にコトーは「大丈夫ですよ。ボクがずっと何度でも治します」と誓う。
《最終11話「医師の宿命」》
彩佳のオペをやらせて欲しいと申し出たコトーに鳴海は星野彩佳のこれまでの医療データを見せて、本当に星野彩佳のオペをやると言うのなら会わせたい人がいる、と自宅にまねいた。鳴海の自宅は立派だったが、中に入ると生活感や家庭の温かさが感じられず、むしろ冷えた空気を感じる。
招かれた部屋に入るとそこにはベッドの上で延命処置を施され、意識が無く眠り続ける(植物状態の)妻の姿があった。
鳴海は妻のリョウコだとコトーに紹介し、医学的に見て妻は生きている、タヒんでいる、どっちだ? と問い、コトーは返事に詰まる。
鳴海曰く、妻は5年前に心臓病でオペを行い、自分が執刀した。大学の教授には身内のオペには私情が入るからやるべきではないと言われたが、愛する妻の命を救うのは自分しかいないとの思いで執刀し、その結果がこれだ。と妻を見、君は星野彩佳を家族のような存在だと言った。ならば家族を執刀した場合にこういう現実がある事も知っていて欲しい。そうコトーに伝えて、医者が人であるなら絶対はない。それでも執刀するのなら僕は止めない。
言い終えた鳴海は眠る妻を見つめ、コトーは掛ける言葉が無かった。
12/21、彩佳の手術予定日、志木那島では誰もが時計を気にしてソワソワしていた。患者が来ない診療所、漁港、茉莉子の店、剛宝丸の船上。そして星野家では昌代が正一に旅行カバンを渡す。
東京の彩佳の病室には剛洋を連れてコトーが顔を出す。
心配そうな剛洋に彩佳は、ドクターになるのなら手術前の患者にそんな不安そうな顔を見せちゃダメと言い、コトーには手術前に話したい事があると言って剛洋は席を外す。
彩佳はコトーに腫瘍摘出後の乳房再建処置はやらないで欲しいと頼む。コトーの事だから手術後も前と変わらないように処置してくれると思うが、看護師として復帰した時に同じような乳癌患者に対応する日が来ると思う。その時に自分の腫瘍跡が残っていれば患者の不安を少しでも和らげるはず。手術後の処置がきれいだと私は乳癌治療の事を忘れるかもしれない。だから、とお願いしてコトーは承諾。
病棟の看護師がコトーを呼びに来て、手術開始まで間も無くとなる。
彩佳は剛洋に付き添われてストレッチャーで運ばれ、彩佳は剛洋に笑顔でVサインを見せて手術室に入る。
手術が始まる時間、島の診療所は一斉に賑やかになった。島の子供たち、彩佳と同世代や世話になった元患者たち、それに村長。村長は第1話で彩佳の処置で命を救われた。みんな居ても立っても居られず診療所に来て気持ちを共有し、彩佳の無事を祈りたいのだ。
大学病院では手術着に着替えたコトーが手術室に入る。足にはアキおじの草鞋。鳴海同伴で術式開始。
島の風景、三上医師の声が彩佳の人望を見てすごい人だと称え、和田の声が彩佳は島で生まれ育って看護師になった人じゃからと、その苦難の道のりと功績を示唆する。コトーが来るまでは彩佳と和田が診療所を支えていたからだ。コトー先生が島に赴任してから島は医療の概念が変わった。それまでは島で手術するなど考えられなかった。だがコトー先生を支え続けたのも彩佳であり、2人(と和田)が島の命を守ってくれた。コトー先生には誰よりも大切な人だと思う。
今、彩佳が病気と戦っていて、そばにコトー先生がいる。島の命を守ってくれた2人が一緒に彩佳の病気を治そうとしている。応援しない訳にはいかないだろう。
手術は着々と進められ、鳴海はコトーに焦らず冷静にと助言してコトーは自分の焦りを自省。
診療所、和田は自分をただの便利屋だと自嘲するがミナが否定し、和田がいなければコトーも彩佳もここまでの仕事が出来なかったはず。コトーと彩佳と和田が居て、それを島のみんなが支え合って来たから、ここの診療所はやって来れた、ミナには診療所がそんな風に見えたと三上に伝える。和田は「ミナちゃんも入っとるぞ」。
北海道の離島の診療所に勤める三上は、自分もこんな診療所(の態勢)を作りたいと夢を語る。
和田は、コトーが時々1人で海を見ている事があって、その悲しそうな背中に掛ける言葉は見つからん。あの人は島民との仲を深めるほど苦しみが増すんじゃなかろうか。人は誰でも必ず年老いてこの世を去る。親しい人が多いほどそれを看取る時が来る。その時先生はその全てのタヒを受け止め切れるのか? もっと楽に生きる道があるはずだがあの人にはそれが出来んのじゃ。と語り、三上は思いを巡らせる。コトーの歩む道は自分が目指す道でもあるから。
手術室、コトーに検査室から連絡が入りリンパ節転移がないと判明。コトーは喜びを隠さず脇窩リンパ節切除はしない事をスタッフに告げる。
手早く処置を進めるコトーを手伝いながら観察する鳴海。冷静さを欠いていると感じていたが、コトーは彩佳の顔を見ながら手術を進め、些細なミスで出血させてしまい吸引を急がせる。鳴海は落ち着けと助言するが焦るコトーの耳には入っていない。
鳴海は「星野彩佳である事を忘れろ! ここにいるのは只の乳癌患者だと思って患部にだけ集中しろ!」と怒声で叱責し、コトーは再び彩佳の顔を見、鳴海の「最後の忠告だ」で呆然となる。
麻酔が効き、コトーの執刀を信頼して眠る彩佳。誰よりも大切な存在、それを思いながら私情で執刀していた自分はいつもの自分では無かった。
彩佳が母・昌代の開頭手術に参加して平静を失った時、自分は彩佳に何を要求したか。
色んな思いが頭を巡り、コトーはハサミを落として立ち尽くす。
鳴海は続行不能と判断して手術を代行し始めるが、コトーは自分に器具をくれと求め、鳴海には吸引と止血を頼み手術を再開する。
手術室の外で待っていた剛洋は星野夫妻の到着を見る。
手術室では術式が終わり傷を縫合。鳴海が術式終了を告げ、スタッフはお疲れ様でした。手術室には彩佳を見つめるコトーだけが残った。この手術はコトーに多くの反省を残した。
疲れて手術室を出たコトーは剛洋と星野夫妻に迎えられ、手術の結果を伝えて麻酔から覚めるまでそばに付いていて下さいと頼む。
星野夫妻は深く頭を下げ、剛洋は尊敬を込めてコトーを見るが、コトーは目を逸らして奥に去る。
救急外来の長椅子にもたれ座って呆けているコトーに鳴海が声を掛け、見事なオペだったと称賛する。
コトーには皮肉にしか聞こえず、なぜあの時「星野彩佳である事を忘れろ」と言ったのかを問うと、鳴海は自分がそれを一番分かっているはずだと返し、君は星野彩佳を思う余り常軌を逸していた、本来医者は患者に対し客観的であるべきだが君はそれを忘れ、忠告の後に医者に戻り手術を完遂した。
隣に座り「人の命を救うという事は本来人間が踏み込んではいけない領域に足を踏み入れる事だ。そこに感情が存在した時、医者は大きな間違いを犯す。」それを自分は思い知ったと語る。
そしてコトーの過去の事件の事を掘り返し、事件の後に島で医者としてやり直し、島の人間を家族として治療して来た。だが僕はそこに違和感を感じざるを得ない。家族と思って治療する、それは家族の人生すべてを背負うという事だ。経った1つの命でさえ、それを背負うという事がどれだけ重く苦しい事か。君がやろうとしている事は所詮偽善だ。本当にそう思っているならそれは君の自己満足だ。医者は患者と家族にはなれない。なってはいけない。そう言って鳴海は去って行った。
島では手術成功の一報が入って各所で大喜び。診療所でも漁協でも大いに喜び賑わった。浜辺では茉莉子と剛利がしみじみと手術成功と2人の関係を祝福した。
彩佳の病室ではまだ眠りから覚めない彩佳に両親が寄り添い、廊下からコトーが見守っていた。
彩佳の気持ちに寄り添い、手術を成功させると意気込み、自信と責任を持って臨んだ手術で自分は醜態を晒してしまった。結果的に病巣の転移はなく、手術も無事に終わったけれど、それは鳴海が行った治療と病院の設備と優秀なスタッフに依るところが大きく、自分でなくても成功しただろう。鳴海に言われた言葉が重くのしかかる。
剛洋が島に報告してみんな喜んでいたとコトーに駆け寄るが、コトーが浮かない顔でいる事に懸念する。
クリスマスの粉文字が描かれた窓の外に雪がちらつき、コトーはロビーの公衆電話から実家に電話を掛け、久しぶりに聞く母の声に一瞬沈黙した後、話し掛けた。母(宮本信子)は息子を心配し、コトーが医者を目指すきっかけになった先生が今朝亡くなったと知らされる。
先生は今際の際までコトーの事を気に掛けていて、健助がまさか医者になるとは思わなかった、それも大学病院を辞めて離島の医師になるとは。医者なら誰もが一度は志し、それでも実行する事は叶わない離島や無医村の医師になるとは、と言って満足そうだったと。
母はもう一度「元気でいるの?」と尋ね、あなたが元気で幸せでいるなら、それでいい、と告げ、コトーは涙する。
長く疎遠にしていた親不孝な息子を心配してくれる家族がいる。
母の優しさに言葉に詰まり、コトーは電話をきってむせび泣く。
泣いているコトーの背中に剛洋が声を掛け、「ボク帰るね。彩佳姉ちゃんが呼んでるよ。先生の事」と伝える目は純粋で真っ直ぐだった。
夜になってようやくコトーは彩佳の病室を訪れる。彩佳はずっと待っていた。コトーは平静を装って彩佳の容態を聞き、酸素マスクを外すく。
彩佳は「先生はやっぱりサンタさんみたい。お母さんが来てくれたもの」と言い、寂しげなコトーの様子を見て、「そんな寂しそうな顔をしないで下さい。これからは治る事だけ考えればいいんだから」「これから、回復したら勉強して資格を取って、島に戻ったら、ボタン付け直しましょ」と御守りに付けてあるボタンを見る(これはセリフ出るまで気付かなかった)。
そして手を布団から出し、握手して下さいと御守りを握ったコトーの手を求め、2人の手と手が繋がる。
荷物をまとめ病院を出て行こうとするコトーを鳴海が呼び止め、星野さんの予後は良好だから1週間もすれば退院出来るだろうと告げた。
コトーは、「先日の質問の答えですが、人として答えるなら、あなたが生きていると信じている限り奥さんは生きている、医者として答えるなら、あなたが治療を続ける限り生きている。そう思います。そしていつか、奇跡は起きる。これにも絶対はないでしょう。」と言い、鳴海はすごい表情でコトーを見る。
コトーは手術の成功は鳴海がいたから出来たと言って礼を言い、鳴海のすごい表情は変わらずコトーを睨むようだった。考え方の違いだけでは済まされない決定的な何かが2人の医師を別の存在にしているかのようだった。
コトーは広大な大学病院の構内を歩き続け、夜間の通用口から雪が舞い散る外に足を踏み出し、島には降る事のない雪を見上げ、再び家族たちが暮らす島への帰路につく。
剛宝丸の船尾では毎度おなじみのコトーの船酔い嘔吐が盛大に催され、剛利が水を渡してやる。
船はぐったりしたコトーを連れて港に着岸し、上陸したコトーはまだフラフラしながら固定具に座り島の景色を見る。和田が撮影したあの景色を。
剛利の軽トラに乗せられ診療所に向かう道すがら、「1週間ほどしか離れていないのに、なぜこんなに懐かしい気持ちになるんでしょう?」と剛利に尋ねると、「島の人間はみんなそう思うんだ。島の人間はな」と分かりやすく答えた。
島内を巡って診療所に到着すると旗が立っていない。誰もいない寂れた廃墟に見える。中に入っても人の気配がない。奥に進み診察室に入ると白衣を着た人物が待っていた。後ろ姿は柏木先生のようにも見えたが正体はシゲだった。「おかえりコトー」
手術室のカーテンの奥から和田とミナが出てきてシゲを叱り、2人で旗を広げて改めて「おかえり先生」と出迎え、「ただいま」が言えました。
どこに隠れていたのか、大勢の島人がぞろぞろと出て来てクラッカーやくす玉を持ちオロオロしている。出るタイミングを逸したようである。そんなこんなでコトーおかえりパーティーがなし崩し的に始まり、これがコトーの島家族だった。三上医師も嬉しそうに羨むようにみんなを見守る。三上の島もこうでありますようにと。
コトーは三上と屋上に上がり、正月の予定を聞くと三上は島に戻って診察室再開だと答え、「実は僕、ホームシックなんです」と笑顔を見せる。ここ最近ずっと島の事ばかり思い出して心配だったと。
三上は更に「コトー先生、医者って何でしょう?」と本質を突く質問を投げ、コトーも「何でしょうか?」と疑問で返し、ボクたちはその意味をずっと問い掛け続ける事を放棄してはいけないのだと命題を突き付ける。三上にも自分に対しても。
三上はその回答に満足してコトーに頭を下げ、離島の医療に向き合う同志として握手を交わす。
そうしてまた診療所での日常業務生活が始まる。
茉莉子の店でも漁師たちがいつもの賑わい。そこに星野が顔を見せ、彩佳の退院ももうすぐだと報告し、早く島に帰れと急かされたと笑い、皆に心配掛けた事、シゲには世話になった事を感謝して輪に混ざる。
コトーは診察カバンを手に往診へ。自転車は和田が整備済み。下駄箱にはアキおじの草鞋が脱ぎ置かれる。
年末、東京の剛洋にはコトーから手紙が届く。
手紙はコトーの声で読み上げられ、島の生活や景色、退院した彩佳の暮らしが映像に映されて行く。彩佳は和田が綴った島の写真を見て、いつか帰る島での未来に思いを馳せ、コトーは今日も自転車漕いで往診に励む。
第2シーズン完結、2人の遠距離恋愛は延長戦に入って放送時間切れ、治療問題は解決。
今回のシリーズはヒロインの星野彩佳が病気の治療で出番が少ない。それでも物語の中心には居て、コトーは医師と家族(個人の感情)との狭間で揺れ動き、もがき苦しみます。
登場人物が苦しんでばかりなのでカタルシスが足りない。彩佳が島に戻ってコトーと結ばれるところまで描いて欲しかった。
次作の劇場版では2人は結婚してるので、大事な場面が欠落してる。
初期シリーズ終了から5年後、前回の2004年スペシャルからは2年後に製作・放映された第2シーズンの物語は遂に終着。
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主人公のコトー(五島健介)を東京から島に招いたのは村役場の職員・星野(小林薫)で、沖縄本島から最短でも船で6時間かかる離島・志木那島の医療問題を長年に渡り改善しようと努力してきた人物。
診療所に医者がおらず、星野の娘・彩佳(柴咲コウ)が唯一の看護士として怪我の処置や健康診断などをしていたが、大怪我や重病は船で本土(沖縄本島または石垣島)の総合病院に行くしかない状態だった。
彩佳は、島民と島の医療に向き合い、共に治療を進めて行くうちにコトーへの信頼と絆を深めて行く。
最初期シリーズの放映は2003年で、最終話の後も2004年に続編特番と2006に第2期シリーズが制作・放映され、2022年にはその後の映画が公開された人気ドラマ。
コトーと彩佳の関係も、主要登場人物たちの生活環境も時を経て変化して行きます。
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Amebaのリニューアル仕様で手間が掛かるブログ投稿。
編集は文章の構成に自信がない。
言葉や個人名称がすぐに浮かんで来ない。覚えられないので映画再生で一時停止して人物名を確認しながら文字起こしと並行視聴。
数年前に雪で半倒壊した物置小屋の補修作業は、支柱と補強材を取り付け、ジャッキ上げを少し進めて中断中。
生活リズムの乱れと睡眠不足を改善中。
今回はブログ編集を前倒しで進めたけど、やっぱりタブレットで入力するのが糞すぎて、文字起こししてまとめ編集に時間がかかる。
ミスタップ多発で入力中断するたび心が折れます。
Dr.コトーはそのまま転載。
記憶力が減退してるから映画視聴と文字起こしを並行して記録して来たけど、時間が掛かり過ぎて限界を感じてます。
7月は雨で始まり、梅雨明けして猛暑。体調管理が大変。
睡眠リズムが変則的で常に眠く、寝落ちしたら爆睡。
週1買い出しの食料の傷みが早いから食中りに警戒中。