無意識が作ったカラダの履歴書
電車の中で、日に焼けた学生の隣になった。
彼はどうやらクラブ帰りらしい。
私の視線が、彼の左肩で止まった。
肩の服が、擦り切れて、破れている。
足元を見たら、大きなスポーツバックが置いてあった。
もしかして、毎日カバンを持つことで、擦り切れたのだろうか?
左右の肩の高さをガラス越しに見比べた。
かなり、歪んでいる。
私も20代の頃、かなり大きなスポーツバックを持ち歩いていた時期があった。
ある日、全身のオイルマッサージを受けた時に、
「背骨が横に歪んでいるよ」と言われた。
カバンを持つ肩の方へ側湾していた。
ショック!
当時は、そんなことでカラダが歪むとは思ってもいなかった。
毎日毎日重たい仕事道具を運ぶ、
その積み重ねが…
当時は、腰痛に悩まされていた。
「さて、どうしよう…」
すぐに、リュックとキャリーを購入。
あれから20年…
どうやら肩の高さは、戻って、腰痛は改善した。
そういえば、体育やクラブ練習では、
日常のカラダの使い方を学ぶことがないかもしれない。
いくら練習しても、日常で好ましくない習慣をつけると、
体調はどうなるだろう。
体型や体調は、無意識が作ったカラダの履歴書。
NLP(神経言語プログラム)的にいうと、
無意識に体験し、積み重ねてつくられた一般化。
学生を見て、思った。
心もカラダも、同じしくみで、習慣化されるな~
故障する前に、気づくといいのにな。