ヘリコプターマネーが話題になっている。実は、現在、その政策効果を社会実験しているところがある。
それは、沖縄県だ。
沖縄県では、沖縄振興予算というかなり自由に使えるお金が28年度で3,350億円もある。沖縄県の人口が142万人なので、一人当たり約24万円がばらまかれている計算になる。
沖縄県の人からみれば、返済の必要がないお金が空から降ってくるようなもの。ヘリマネそのものだ。
するとどうなるか、日銀のホームページに沖縄県の短観の結果が載っているが、絶好調そのものだ。沖縄振興予算は、沖縄返還40周年の2012年から増額されているが、ちょうどそのころから全国との差が顕著になっている。
ヘリマネ政策の実験結果としては、「効果あり」ということになる。
ただ、その弊害については実験中、ということなのかもしれません。